日の出を先読みせよ:謎だった時計の起源を追う - ナゾロジー

日の出を先読みせよ:謎だった時計の起源を追う
日の出を先読みせよ:謎だった時計の起源を追う 図1は、シアノバクテリアの「体内時計」がいつ動き始めたのかを、タイムトラベルのようにたどった一枚絵です。まず上側には時計タンパク質の“家系図”があり、そこに五つのカラフルな星がくっついています。この星は「昔のシアノバクテリアが持っていたであろう時計タンパク質」を復元した5つの年代――およそ31億年前、26億年前、22億年前、13億年前、1億年前――を示しています。研究チームは、星ごとにその古代タンパク質を実際に合成し、下側の試験管で「動くかどうか」を確かめました。波形がまっ平らなら時計は止まったまま、規則正しい山と谷が続けば“チクタク”動いた証拠です。平らだった26億年前の波が、22億年前の星では初めて大きな山と谷になり、ここで体内時計が本当に動き出したと分かりました。つまり図1は、「22億年前に時計がスタートした」という決定的瞬間を、家系図と波形のセットで誰でも見てわかるように示した図なのです。/Credit:【プレスリリース】最古の体内時計が日の出を知らせた約22億年前のある日

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