キツツキの動きを詳細に分析した図 - ナゾロジー

キツツキの動きを詳細に分析した図
キツツキの動きを詳細に分析した図 キツツキが木に穴をあけるとき、首だけではなく体のさまざまな筋肉を使っています。具体的には頭や首、胸や腰、尾などの筋肉が働いています(図のA)。研究者たちは、これらの筋肉が「どのタイミングでどれくらい強く動いているか」を調べました。 まず、キツツキが軽く木をつつくときの筋肉の動きを調べたところ(図のB)、頭を前に突き出す直前に首の前側や胸の筋肉が動き始め、頭が木に当たる瞬間(図の中の黒い点線)には首の後ろ側や背中の筋肉も一気に収縮します。頭が木に触れている短い間(灰色の部分)は、首や背中の筋肉がピークを迎え、頭が跳ね返った後(青色の部分)に再び筋肉がゆるみます。この一連の動きが、木をつつく「一撃」をスムーズで安定したものにしています。 また、「何もしていないとき」や「首を左右に動かすだけのとき」と、「実際に軽く穴を掘るとき」で筋肉の活動の強さを比べると(図のC)、穴を掘る動作のときに筋肉が明らかに活発に働いていることが分かります。キツツキは頭や首だけではなく、体中の筋肉をタイミングよく協力させることで、効率的で強力な打撃を生み出しているのです。特に、頭が木に当たる瞬間に首や背中の筋肉を一気に収縮させて頭をしっかり支え、さらに強く叩く場合には腰回りの筋肉を追加で動員してパワーを高めていると考えられます。/Credit:Neuromuscular coordination of movement and breathing forges a hammer-like mechanism for woodpecker drilling

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