化石が好きなコケの噂は本当なのか?

化石探しというのは古生物学者にとってはとても骨の折れる作業です。
広大な大地を地道に歩き回り、小さな骨のかけらを根気よく探すほかありません。
新しい化石を見つけるのは、運が良ければというレベルの話なのです。
長年、この非効率な方法を何とか改善したいと研究者たちは願ってきました。
そこで最近注目され始めたのが、空からの探査です。
ドローン(小型の無人飛行機)を飛ばして上空から地表を撮影し、映像から化石を探す手法が試されています。
しかし、大きな問題がありました。
肝心の化石の骨は背景の土や岩と見た目がほとんど変わらないため、ドローンが撮った写真だけではなかなか骨を見つけられないのです。
ところが、現場の研究者たちは以前から不思議なことに気づいていました。
「化石が多く見つかる場所では、なぜかコケのようなオレンジ色の地衣類がよく目立つ」という声が以前から挙がっていたのです。
Royal Tyrrell博物館の古生物学者であるカルブ・ブラウン博士も、「露出した化石骨が集まる場所では、骨そのものより先にオレンジ色の地衣類の“草原”が目に飛び込んでくることもしばしばです」と指摘しています。
オレンジ色のコケの正体とは?
オレンジ色のコケと言われているのはRusavskia elegans(ルサヴスキア・エレガンス) と Xanthomendoza trachyphylla(キサントメンドーサ・トラキフィラ)という2種類の地衣類です。これら地衣類とコケは見た目はそっくりですが生物学的には全く別の種となっており、地衣類は菌と藻類の混ざった複合生命のような存在です。またこの地衣類たちは共に乾燥に強く、特にカルシウムを多く含んだアルカリ性の岩石や骨の表面を好んで生育するという性質が確認されています。色がオレンジになる理由は、これらが属するテロスキステ科(Teloschistaceae)の多くが持つアントラキノン系色素によるものです。
このような経験的な感覚は以前からありましたが、それが科学的なデータで確認されたことはこれまでありませんでした。
1980年には「人工衛星からでもオレンジ色の地衣類が見つけられるかもしれない」と予測した研究者もいました。
しかし、このような話はあくまで噂レベルであり、本当に地衣類が化石探しに役立つのか、誰もはっきりした答えを持っていませんでした。
そこで今回、国際的な研究チームが本格的にこの謎に取り組みました。
地衣類は本当に恐竜の化石の骨を好んで生えるのか?
もしそうなら、その性質をうまく利用して化石の在処を空から発見できるかもしれない——こうした大胆な仮説を、科学的なデータを使って確かめようとしたのです。
果たしてこの「地衣類=化石の目印」仮説は本当なのでしょうか?
本当にオレンジ色の小さな生態系が、巨大な恐竜の化石を見つけ出すための道しるべになるのでしょうか?
                
                

























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