約2,000万件ものチャットログを解析
これまで、ネット上での攻撃的な発言を繰り返す人たちについては、主に以下の次のような心理メカニズムで説明されてきました。
① 「持たざる者」の怒り(相対的剥奪感)
「自分は社会から不当に扱われている」という感覚と、話題になっている人たちに対する「あいつらはズルい」という感覚です。これは経済的な困窮や、社会的な地位の低さからくる不満(鬱憤)を、ネット上の成功者や目立つターゲットにぶつけることで解消しようとする心理です。
② 「マウント」による自尊心の回復(下方比較)
自分に自信がない(有能感が低い)人が、他人を「ゴミ」「無能」と罵って自分より下に見ることで、「自分はマシだ」と安心しようとする心理です。 つまり、ヘイト発言は、傷ついたプライドを回復するための「防衛反応」だと考えられるのです。
こうした説明は直感的で分かりやすく、実際に当てはまる場面も少なくありません。しかし、ラペル氏らの研究チームは、そこに一つの疑問を抱きました。
もし過激な言葉遣いが、主に鬱憤や劣等感の表れなのだとすれば、誰が、どのような形で、その言葉を使っているのかについて、もう少し一貫した傾向が見られるはずではないのか。また、同じ場に参加している人々のあいだで、攻撃的な言葉遣いに大きな差が生まれるのはなぜなのか。
確かにヘイト発言、炎上騒動、アンチ活動などの投稿を見ていると、汚い言葉で悪口を言いまくっている人と、極めて冷静な口調で批判を書き続けている人など、ユーザーごとに異なる傾向が見られます。
つまり、ヘイト発言や過激派コミュニティには、単に「怒りが溜まっているかどうか」だけでは説明できない、別の動機があるように見えるのです。
研究者たちは、こうした点を踏まえ、過激な言動を特定の感情や性格の問題として片づけるのではなく、人間に共通する、より基本的な心理の働き方から捉え直す必要があるのではないかと考えました。
そこで彼らは、心理学において広く採用されている人間の行動を支える「3つの基本的心理欲求」(自律性・有能感・関係性)を通して、「活動量(熱心さ)」と「攻撃性(ヘイト)」の動機を分けて分析してみることにしました。
分析対象となったのは、独立系メディア団体「Unicorn Riot」がリークした、 極右思想や白人至上主義、陰謀論グループなどが使用していた Discord(チャットアプリ)のチャットログです。
「過激派コミュニティ」というのは日本では馴染みが薄いかも知れませんが、 日本のネット文化で言えば、 特定の対象を執拗に攻撃し続けるアンチスレや、 SNSで過激な発言が常態化している界隈を思い浮かべるとイメージに近いでしょう。
ここに含まれる約9万人のユーザーによる約2,022万件の投稿を、チームはAIの自然言語処理によって解析したのです。
ここで注目しているのは、心理学で長年研究されてきた基本的心理欲求で以下の3つです。
- 自律性:他人にコントロールされず、自分の意思で行動していたいという欲求
- 有能感:自分の能力を発揮して、何かを成し遂げたいという欲求。
- 関係性:他者から尊重されたい、集団に所属して安心したいという社会的な欲求。
AIは、ユーザーの投稿内容が、上記の3つの欲求の定義と「どれくらい意味的に近いか」を計算し、そのユーザーを突き動かしている「支配的な欲求」を特定してその傾向を分析していきます。
その結果、ネットでヘイト活動する人たちには、大きく2つの目的・動機の傾向があることが見えてきたのです。




























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