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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

「首長恐竜の赤ちゃん」はジュラ紀のファストフードだった

2026.02.06 22:00:38 Friday

巨大な体と長い首で知られる首長恐竜。

成体になれば地上最大級の存在だった彼らですが、実はその「赤ちゃん時代」は、肉食恐竜にとって格好の獲物だった可能性が高いことが分かってきました。

後期ジュラ紀の生態系を詳細に再現した英ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の最新研究によると、幼い首長恐竜は、捕食者を支える“ファストフード”的な存在だったというのです。

研究の詳細は2026年1月の科学雑誌『New Mexico Museum of Natural History and Science Bulletin』に掲載されています。

Baby Giants Were The Fast Food of The Jurassic, Study Reveals https://www.sciencealert.com/baby-giants-were-the-fast-food-of-the-jurassic-study-reveals Baby dinosaurs a common prey for Late Jurassic predators https://www.ucl.ac.uk/news/2026/jan/baby-dinosaurs-common-prey-late-jurassic-predators
“HERE, SIZE IS NO ACCIDENT”: A NOVEL FOOD WEB ANALYSIS OF THE DRY MESA DINOSAUR QUARRY AND ECOLOGICAL IMPACT OF MORRISON FORMATION SAUROPOD FAUNA https://www.researchgate.net/publication/400003503_HERE_SIZE_IS_NO_ACCIDENT_A_NOVEL_FOOD_WEB_ANALYSIS_OF_THE_DRY_MESA_DINOSAUR_QUARRY_AND_ECOLOGICAL_IMPACT_OF_MORRISON_FORMATION_SAUROPOD_FAUNA

巨大恐竜の「弱すぎる幼少期」

研究の対象となったのは、ディプロドクスやブラキオサウルスに代表される竜脚類と呼ばれる草食恐竜です。

成体はシロナガスクジラよりも体長が長く、歩けば地面が揺れたと考えられています。

その圧倒的な体格は、捕食者にとって容易に手出しできない防御手段だったでしょう。

しかし問題は、その大きさに到達するまでの過程です。

竜脚類の卵は直径約30センチ程度とされ、孵化した直後の個体は非常に小さく、完全に無防備でした。

しかも研究者によれば、体の巨大さゆえに親が卵や幼体を保護することは難しく、現代のウミガメと同様、親の世話を受けずに成長していた可能性が高いといいます。

その結果、後期ジュラ紀の環境には「守られていない首長恐竜の赤ちゃん」が大量に存在していたことになります。

トゲのあるステゴサウルスや全身装甲の恐竜と戦うより、抵抗力の低い幼体を捕まえる方が、捕食者にとってははるかに効率的だったはずです。

次ページ化石が語る「食物網」の全体像

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