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paleontology

「首長恐竜の赤ちゃん」はジュラ紀のファストフードだった (2/2)

2026.02.06 22:00:38 Friday

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化石が語る「食物網」の全体像

研究チームは、アメリカ・コロラド州にあるドライ・メサ恐竜採石場の化石データを用い、約1億5000万年前の生態系を再構築しました。

この場所には、約1万年にわたって堆積した膨大な恐竜化石が残されており、複数種の竜脚類も確認されています。

研究者たちは、恐竜の体サイズ、歯の摩耗、同位体分析、さらには胃内容物の化石といった既存データを統合し、「誰が誰を食べていたのか」を示す高解像度の食物網を作成しました。

その結果、竜脚類(首長恐竜のグループ)は他の草食恐竜よりも、生態系内で圧倒的に多くのつながりを持っていたことが明らかになりました。

これは幼い竜脚類が多くの肉食恐竜に餌資源として利用されていたことを示唆します。

研究者は、この“簡単に手に入る食料”の豊富さが、当時の捕食者の進化にも影響を与えた可能性を指摘しています。

後期ジュラ紀の頂点捕食者は、後の時代に登場するティラノサウルスほど大型でも強力でもありませんでしたが、それでも生き延びることができたのは、狩りやすい幼体が豊富だったからかもしれません。

赤ちゃん恐竜が左右した進化の行方

後期ジュラ紀から約7000万年後、竜脚類が減少した時代に登場したティラノサウルスは、より大型で危険な獲物を倒すため、強力な咬合力や優れた視力を進化させました。

つまり、首長恐竜の赤ちゃんが“ファストフード”のように豊富だった時代と、そうでなくなった時代とでは、捕食者に求められる能力そのものが変わった可能性があるのです。

化石をもとに食物網を再構築することで、恐竜たちの生態や進化の背景が、少しずつ立体的に見えてきました。

巨大恐竜の影に隠れていた「赤ちゃんの存在」こそが、ジュラ紀の生態系を動かす重要な鍵だったのかもしれません。

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「首長恐竜の赤ちゃん」はジュラ紀のファストフードだった (2/2)のコメント

ゲスト

成長も早かったんじゃないかって気がしますけど、どうなんでしょう。
子供の時から一貫して強い生き物ってあまりいない気がしますけどね。
細菌とかウイルスくらいじゃないですか?年齢によらず強いものは強いのって。

    ゲスト

    親が守れないってのがポイントね。
    非常にいい記事だった。

ゲスト

ファストフードって(笑)
おもりいな

    ゲスト

    これ絶対うまいやつ

青木真央

ファーストフードとかいうパワーワード

とも

このお話を、NHK とかの特集にしてほしい

    ソレナ

    なんj

しくろ

ちっちゃい卵を沢山産む竜脚類だったからこそ、当時の大小様々な肉食動物の種を増やすのに繋がったことも踏まえれば興味深い。

ゲスト

首長恐竜て、首長竜と勘違いするわ
普通に竜脚類とか竜脚形類とか書いてもらったほうが分かりやすい

    ゲスト

    同感です。
    「首長恐竜」なんて呼び名を目にしたのはこの記事が初めてです。

ゲスト

これはマックを食べることに抵抗感をださせるための印象操作かぁ!

非A

データの方は興味深いですが、まぁた安易に恐竜の生態に踏み込んでいる印象もあります。又そのデータも、米国のモリソン層等に偏っているなら大いに問題です。英国のジュラ紀後期の恐竜化石は極めて限定的でデータになら無い筈ですし…。例えば成体の竜脚類の資源量が(○体も含め)圧倒的に多い事の現れかも知れませんし、北米以外ではタルボサウルスやズケンティラヌス等の大型ティラノサウルス類が竜脚類と共存していた事実と矛盾します。その北米もアラモサウルスやソムポスポンディルス等の竜脚類が(恐らく南米から)白亜紀後期に再進出しています。大型捕食者の進化と竜脚類の繁殖戦略・生存戦略を直結させるのは現時点では拙速だと思えます。その上「ファーストフード」なる惹句を用いるのは、生命進化への敬意の欠如さえ感じてしまいます。米英の恐竜研究は一体どうしてこんな風になったのか…。トピックスとして報じられるもの以外は、しっかり地道に発掘・研究をしているのは間違い無いのでしょうが…。

ゲスト

とは言え成体の大きさに対する卵の小ささは、子育てしないタイプの魚類や昆虫類との類似性がありそうですけどね
単純に30mに対して30cmは1/100、哺乳類の中でも親幼体間の身長比が激しいパンダの10倍ほど、子育てに投資を割くより多産に振り切った戦略だったと考えるのは荒唐無稽ではないのかと
ファーストフードというネーミングが適切かは別として(ほとんどの肉食動物が卵や幼体を狙うのはリスクを減らす普遍的な戦略であってヒトの「時間短縮」を目的としたファーストフードとは意味が異なるかと)

    ゲスト

    多産だったのか否かは分かりませんが、卵が30cmだった一番の理由は、そのサイズがほぼ限界であり、それ以上大きくするのが難しかったからだと思います。
     水の浮力が働かない陸上では、卵の自重は殻によって支えられています。相似形の場合、自重がサイズの3乗に比例するのに対し、殻の断面積はサイズの2乗に比例しますから、卵のサイズが大きくなるほど殻の断面積あたりに加わる自重が増大していくため、自重で潰れずに済むサイズには限界があります。
     しかも卵のサイズに比例して殻の厚さを増していけば、孵化の際に中の幼体が殻を破る事が難しくなるため、殻を無闇に厚くする事は出来ませんので、殻の断面積はサイズの2乗に比例させた場合よりも小さくなりますから、自重で潰れずに済むサイズの限界は更に小さくなります。

     また別の理由として、卵の中の胚も生きている以上は酸素を消費して二酸化炭素を排出しますが、空気中の酸素を取り込むのも、卵の中の二酸化炭素を排出するのも、どちらも卵の表面を介して行われるため、同じ時間内に出し入れ可能なガスの量は殻のガス透過率と表面積に比例します。
     ガス透過率は「殻の表面積」に対する「気孔という殻に空いた無数の微細な空気穴の総面積」の割合に比例し、殻やその内側の卵殻膜の厚さにおおむね反比例しますが、卵が自重で潰れずに済む強度を保つには、殻の穴の総面積を無闇に増やす事は出来ませんし、殻を無闇に薄くする事も出来ません。
     一方、胚の単位時間あたりの酸素消費量や二酸化炭素排出量は、胚の体重の1乗に比例する量よりはやや少ないものの、サイズの2乗に比例する量よりはずっと多くなるため、胚が窒息せずに済む卵のサイズも限界があります。
     因みにジュラ紀における大気中の酸素濃度は10~15%程度と、現在よりも低かったと考えられていますから、胚が窒息せずに済む卵のサイズの限界は現在よりも小さかった可能性が高いと考えられます。

ゲスト

そんなにバカバカ食べられてたら絶滅するだろうから、一回の出産数が多かったのだろうか?

自然史好きホモサピエンス

興味深い仮説だと思いますが、限定された範囲のデータから導き出されているように思います。過去に、恐竜の絶滅を、被子植物の繁栄がもたらしたと言う仮説が出されていたことがあったように思います。似た状況のように思いまが色々な仮説が出されることは、自然史好きにとっては楽しいことです。今後も、様々な仮説を楽しみに待っています。

ゲスト

いやいや

>「誰が誰を食べていたのか」を示す高解像度の食物網を作成しました。

>その結果、竜脚類(首長恐竜のグループ)は他の草食恐竜よりも、生態系内で圧倒的に多くのつながりを持っていたことが明らかになりました。

という話の結論がどうして

>これは幼い竜脚類が多くの肉食恐竜に餌資源として利用されていたことを示唆します。

という事になるんだ?
 「誰が誰を食べていたのか」という関係において竜脚類が生態系内で圧倒的に多くの繋がりを持っていたからと言って、その繋がりは竜脚類全体の繋がりに
過ぎず、別に幼体限定の繋がりというわけではないじゃありませんか。竜脚類の幼体ではなく成体が食べられていただけかも知れないですよね。
 いくら成体が巨体でも病気や老齢、負傷、頂点肉食恐竜に襲われる、等々の理由により動けなくなる事は十分あり得る事であり、そうして動けなくなれば巨体故にたとえ頂点肉食恐竜であってもその死骸を一気に食べきる事は出来ませんから、他の種類の肉食動物も残った死骸を食べる事が出来ますので、「誰が誰を食べていたのか」という関係において生態系内で圧倒的に多くの繋がりを持つ事になっても何の不思議もありません。
 あと

>竜脚類(首長恐竜のグループ)は他の草食恐竜よりも、生態系内で圧倒的に多くのつながりを持っていた

という話は、あくまで“草食恐竜の中では”という話に過ぎませんよね?
 当時は草食恐竜以外にも、小型の肉食恐竜や「恐竜以外の爬虫類」、魚、獣弓類、等々、肉食恐竜の餌となり得る動物は他にも多数存在していましたが、それらとの繋がりはどうなっていたのでしょうか?
 そもそも性的に成熟して子をもうける事が出来るようになるまで10年前後くらいの年月を要する巨大竜脚類よりも、小型の動物の方が一般的に成熟に要する期間が短く、速やかに繁殖して数を増やす事が出来る上、成体になっても非力なため幼体だけではなく成体も肉食恐竜の餌資源となりますから

>後期ジュラ紀の頂点捕食者は、後の時代に登場するティラノサウルスほど大型でも強力でもありませんでしたが、それでも生き延びることができた

からと言って、それは必ずしも竜脚類の幼体がファーストフードだった事を意味するものではありません。

    非A

    同感です。成体の巨大な資源量に加え、長寿命による安定した供給等、幼体の“ファーストフード”化以外に想定される要因は多数残っているので、今後の研究次第だと思います。そもそも竜脚類は幼体は勿論、成体の標本ですら部分的・断片的なものが殆どで、その生存戦略や繁殖戦略には多くの謎と課題が残っていますし…。

ゲスト

つまならい

ゲスト

あーなた😞💨罪な人ぬ~

ゲスト

膨大な化石のデータから分析したんでしょ
肉食恐竜の胃内容物に竜脚類の幼体の骨が多く含まれている
事が多かった調査結果から「捕食されやすかったのでは?」
といった推測をされているわけで「否定」できるものでもありません

もちろん病気などで死んだ幼体の死骸を食べていたのかもしれませんが
繁殖力が強く、この時代に生きた肉食恐竜達を支えてきた食物の
一部であったことは間違いないでしょう

どちらにしても色々な仮説に翻弄されている
過去の恐竜達、研究が進んだら「ファストフード」じゃなくて
実は腸内環境を整える「薬膳料理」だったなんてことも

    ゲスト

    >肉食恐竜の胃内容物

    が判るのは、肉食恐竜の体内の胃があったと推測される辺りに内容物の化石が見つかった場合に限られますが、肉食恐竜の体内の胃があった場所が推測可能なのは、肉食恐竜の骨がバラバラに散らばる事なく胴体部分が生前の形を残したまま化石になった場合だけであり、そのような生前の形のまま化石化する事は珍しいというのに、その上更に胃の内容物まで残っている化石というのは極めて珍しく、発見例が限られるため、偶々1つか2つの胃の内容物の例から竜脚類の幼体が見つかったからと言ってそれはあくまで偶々に過ぎず、数多くの例から判断されたわけではないので、「竜脚類の幼体が捕食されやすかったのでは?」と推測が成り立つ根拠にはなりません。

     あと、竜脚類について

    >繁殖力が強く

    という話は
    一体どこから出てきたものなのでしょうか?
     竜脚類の骨の化石に残された骨の成長速度の痕跡の研究等から、巨大竜脚類は8~10歳で性的成熟に到達し、20歳で身体的成熟に到達すると考えられており、子孫を残せるようになるまでに要する期間が10年前後にもなる竜脚類が、1年~数年で子をなす事が出来たと考えられている小型恐竜やその他の小型動物と比べて繁殖力が高かったというのは考え難い話だと思います。

    ゲスト

    興味深いお話ありがとうございます

    素朴な疑問

    小型恐竜や小型動物と比べて繁殖力が高くなくても
    首長恐竜の赤ちゃんが豊富だった時代はなぜあったのですか?
    捕食者がいなかったって事?

    ゲスト

    はて?

    >首長恐竜の赤ちゃんが豊富だった時代

    という話は一体どこから出てきたものなのでしょうか?
     竜脚類恐竜の化石は、卵の中の胎児や若い個体は少数ながら見つかっていたものの、その中間にあたる赤ちゃん個体について詳しく知ることのできる化石は『SCIENCE』2016年4月号で発表されたものより以前は、ほぼ知られていなかったようです。
     それほどまでに竜脚類の赤ちゃんの化石は珍しいものであるという事は、竜脚類の赤ちゃんの数は「豊富と言えるほど多い」わけでは無かった可能性が高いのではないかと思います。

ゲスト

アロサウルスのことディスるのやめて貰えませんか?胸糞悪いです

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