石油はどうやってプラスチックになる?
石油はどうやってプラスチックになる? / Credit: jp.depositphotos
chemistry

液体の石油が頑丈なプラスチックに変わる仕組み「プラスチックが100年残り続ける理由」って知ってる?

2021.02.14 Sunday

自然が分解できない物質を作るのは、私たち人間だけです。

その最たる例が「プラスチック」でしょう。

今やプラスチック製品は世の中に溢れかえっていますが、そもそもプラスチックは石油を原料にしています。

液体であるはずの石油は、どのようにして頑丈なプラスチックになるのでしょう?

また、プラスチックが自然下で生分解できないのはなぜでしょうか?

How do we turn oil into plastic? https://www.livescience.com/how-oil-is-turned-into-plastic.html

300種以上あるプラスチックに共通する点は?

一言でプラスチックと言っても、種類は300種以上あり、性質や用途も多岐にわたります。

その中でプラスチックに共通する点は、ポリマー(重合体)」を材料とすることです。

ポリマーとは、複数の「モノマー(単量体)」を鎖や網状に結びつけた(重合した)分子のことで、プラスチックに柔軟性や強度、可鍛性などを与えます。

モノマーとポリマー
モノマーとポリマー / Credit: 住友精化より

さらに、プラスチックは大きく2つのカテゴリーに分けられます。

1つは、微生物や植物を原料とする「バイオプラスチック」、もう1つは、原油や天然ガスを原料とする「合成プラスチック」です。

バイオプラスチックと言っても、すべてが生物分解性ではありませんし、多くは合成プラスチックと同じく、埋め立てられた土壌で長期間残留する傾向をもちます。

では、なぜプラスチックは自然下で分解できないのか、それを知るために、合成プラスチックの作り方を見ていきましょう。

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