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Credit: canva
history archeology

アルファベットはかつて「27個」あった?消えた「1文字」とは

2025.12.12 22:00:52 Friday

AからZまで並ぶ、英語のアルファベット。

私たちが当たり前のように「26文字」として覚えてきたこのアルファベット列に、かつて“27個目”の文字が存在していたことを知っていますか?

しかもその正体は、今も身近で使われ続けています。

その27個目のアルファベットとは「&」です。

この「&」の物語には、古代ローマ時代から続く言葉の歴史や、ちょっとした言語遊びのエッセンスが隠されています。

なぜ「&」はアルファベットから外れてしまったのでしょうか?

There Used To Be 27 Letters In The English Alphabet, Until One Mysteriously Vanished https://www.iflscience.com/there-used-to-be-27-letters-in-the-english-alphabet-until-one-mysteriously-vanished-81861

27番目のアルファベット、その名は「&」

「&」記号は一般的に、「アンド」という読み方で知られています。

しかし、英語では「アンパサンド(ampersand)」と呼ぶのが正式で、現代ではブランド名やお店の名前、参考文献などで見かけることが多い存在です。

かつてこの「&」は、れっきとしたアルファベットの一員として、AからZの後ろ「27番目の文字」として扱われていました。

アンパサンドのルーツは、古代ローマ時代のラテン語にさかのぼります。

ラテン語で「and」にあたる単語「et」は、書き急ぐ際によく「e」と「t」を続けて一筆で書かれることがあり、そのうち二つの文字が融合して一つの合字である「&」となりました。

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歴史的なアンパサンドの変遷/ Credit: ja.wikipedia

この記号は、英語やフランス語などヨーロッパ諸国に広がり、中世以降も長く使われ続けてきました。

面白いのは、英語圏の子どもたちがアルファベットを習うとき、19世紀頃までは「X, Y, Z, &(アンパサンド)」と唱えていたことです。

しかも発音は「and, per se, and(アンパーセエンド)」、つまりは「それ自体が“and”であるもの」というラテン語表現を付けていました。

これがやがて縮まって「ampersand(アンパサンド)」という名になったのです。

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