モチベーションは「継続」には不向き

運動を始めたり、勉強を始めたり、新しい仕事に挑戦したりするとき、モチベーションは大きな力を発揮します。
「健康になりたい」「試験に合格したい」「仕事で成功したい」という強い気持ちは、最初の一歩を踏み出すための燃料になります。
しかし、モチベーションには大きな弱点があります。
それは体調や気分、天候、周囲からの評価などによって簡単に変化してしまうことです。
昨日はやる気に満ちていたのに、翌朝になると何もしたくなくなっていることは珍しくありません。
それにもかかわらず、私たちは「やる気が出たら始めよう」「気分が乗ったら取り組もう」と考えがちです。
この方法では、行動するかどうかが、その日の感情に委ねられてしまいます。
一方で、規律とは、長期的な目標のために必要な行動を、目の前の気分に左右されず続けることです。
心理学的には、規律は日々の活動を計画する力、衝動を抑える力、必要なことを最後までやり遂げる力などと関係しています。
ここで重要なのは、規律とは常に強い意志を持ち続けることではないという点です。
むしろ、毎回「今日はやるべきだろうか」と悩まなくても済むように、行動をあらかじめ決めておくことが規律の核心です。
歯磨きをするときに、強いモチベーションを必要とする人はほとんどいません。
決まった時間や状況で繰り返しているうちに、考えなくても実行できる習慣になっているからです。
実際に、ウシク選手もトレーニングのために朝起きるとき、決してモチベーションがあるわけではなく、あるのは規律だけだといいます。
運動や勉強、執筆なども同じように、「やりたいときにする行動」から「決まっているからする行動」へ変えることができます。
モチベーションは目標を決める助けにはなりますが、実際にその場所まで連れていってくれるのは、日々の小さな約束なのです。

























