私たちはいつ「本当の大人の脳」になるのか?

私たちはふと、「自分はいつ、本当に大人になったのだろう」と考えることがあります。
成人式を迎えた20歳でしょうか。
それとも就職したときや、結婚して親になったときでしょうか。
あるいは、「最近ちょっと物忘れが増えたな」と感じたときに、「老化」が急に現実味を帯びてくることもあるかもしれません。
私たちは年齢を重ねるごとに様々な節目を経験しますが、その裏側で脳の中身がどんなふうに変わっているのかを考える機会はあまり多くありません。
実は脳というのは、人生を通じてずっと同じ状態ではなく、常にその姿を変え続けています。
なかでも注目されているのが「白質(はくしつ)」という部分です。
白質とは脳の中で神経細胞どうしをつなぐ「線の束」のような役割を持っています。
情報がスムーズに伝わるためには、この白質の量や質がとても大切です。
これまでの研究から、脳の白質は成長とともに徐々に整っていき、だいたい30歳前後でピークを迎えることが知られています。
この時期を過ぎると、白質の状態はゆっくりと衰え始めるというデータもあります。
つまり脳はある年齢を境に、成長期から安定期へと変化している可能性が示されていたのです。
ところが、これまでの研究は「子どもだけ」「お年寄りだけ」といったように、それぞれの年代をバラバラに調べることが多くありました。
脳が0歳から90歳までずっと連続的に変わるということはわかっていても、「人生の中で、いつ脳の配線が特に大きく変わるのか?」という疑問に、明確な答えはまだ出ていませんでした。
そこで今回の研究チームは、これまでにない壮大な試みに挑戦しました。
0歳から90歳まで幅広い年齢層の大量の脳画像を集め、脳の配線の変化を一気に分析したのです。
研究チームが知りたかったのは、「人生のどの時期に配線が特に大きく変化するのか」ということでした。
具体的に言えば、「変化が激しく起こる年齢」と、「比較的安定している年齢」を特定することが狙いです。
もし、この「脳配線の大きな変化のタイミング」がはっきりと分かれば、いろいろな可能性が見えてきます。
たとえば発達障害や精神疾患、認知症などの研究にとって、そのような配線が変化しやすい時期や安定している時期がわかれば、病気の予防や検査方法の開発、支援のタイミングを考えるための手がかりにもなりうるでしょう。


























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