アペニンヒグマと人間の長い共存と駆除の歴史

「森でクマに出会う」と聞くと、多くの人は条件反射のように身構えると思います。
ニュースや動画で見るクマは、危険な動物の代表のような扱いをされることが多いからです。
でも世界を見渡すと、人の村や畑のすぐ近くで、思ったより静かに暮らしているクマたちもいます。
アペニンヒグマ(Ursus arctos marsicanus)はまさにそのタイプで、「小さくて、人への攻撃性が低いとされるクマ」としてイタリアの山里で知られてきました。
コラム:古代ローマの時代から知られるアペニンヒグマ
古代ローマの時代、この山地のクマは家畜やぶどう畑を荒らす厄介者として恐れられる一方で、狩りの獲物や毛皮・脂を得る貴重な資源でもありました。ローマ世界ではクマを闘技場の見世物に使った記録も残っており、アペニンのクマたちも「危険で野性的な動物」の代表として扱われていたと考えられます。しかし20世紀に入ると乱獲や道路建設などで数は急激に減り、現在野生にいるアペニンヒグマはおよそ50〜60頭とされ、イタリアでも最も絶滅に近い大型哺乳類のひとつになりました。今ではアブルッツォ・ラツィオ・モリーゼ国立公園などで手厚く保護され、公園のシンボルマークや「クマのパン」と呼ばれる郷土菓子、土産物のデザインなど、地域のアイコンとしても大切にされています。それでも、ときどきハチミツや果樹園、鶏小屋を荒らす「いたずら者」としてニュースになることがあり、近くの村ではクマ専用の博物館が作られるほど身近な存在です。記録に残る人身被害はほとんどなく、「怖いけれど、どこか親しみのある隣人」という独特のイメージで受けとめられているのがアペニンヒグマなのです。
人間は昔から、自分たちの暮らしやすさのために環境を大きく変えてきました。
森を切り開き、農地や町を広げることで、多くの野生動物のすみかは狭くなり、数も減りました。
そんな人間だらけの景色の中で生きる動物たちは、まず「行動を工夫する」ことで生き残ろうとします。
人を見たらすぐ逃げるとか、人のいない時間帯だけ動くようにするといった変化です。
これが「可塑性(かそせい:あとから変えられる性質)」と呼ばれるものです。
しかし、問題はここからです。
こうした行動の変化が、単なる「慣れ」で済んでいるのか、それとも何世代も続くうちに、「もともとの性質」を作っている遺伝子そのものが変わってしまっているのかは、実はあまりよく分かっていません。
特に、アペニンヒグマのような小さな集団では、「自然選択(しぜんせんたく:生き残りやすい性質が広がること)」と、「遺伝的浮動(いでんてきふどう:たまたま遺伝子が偏ること)」を見分けるのがとても難しいとされてきました。
そこで今回、研究者たちは、「人間との長い共存と迫害の歴史が、このクマたちの“性格”をDNAレベルで変えてしまったのかどうか」を確かめようとしました。
本当に、人との付き合いがクマの性格を遺伝子から書き換える、などということがあるのでしょうか。

























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