微生物作るケーブルの模式図 - ナゾロジー

微生物作るケーブルの模式図
微生物作るケーブルの模式図 ケーブルバクテリアは細長い「チューブ型」の細胞がまっすぐにつながっていて、その表面には小さな凸凹(尾根)が並んでいます。この凸凹は単なる模様ではなく、それぞれが一本の「電気ケーブル」を内蔵した通路になっています。 そして、細胞と細胞の間は「車輪型」の構造によって、これらのケーブルがつなぎ合わされているのです。これはまるで延長コードをつなぐときに使う「コンセントのタップ」のような役割をしています。 この一本一本のケーブルの中には、さらに小さな「ナノサイズのリボン」が何本も束ねられていて、まるで銅線がいくつも編み込まれた電源コードの中身のようになっています。 さらに、このナノリボンをよく見てみると、実は「ニッケルを中心に硫黄を含む小さな平たい分子(NiBiD)」が、レンガを積み重ねるようにきれいに整列して層状になっています。これがバクテリア内の電気の通り道を作っている本当の主役です。 たとえると、家の壁をレンガで積み上げるように、ケーブルバクテリアはミクロの分子を精密に積み重ね、電気がスムーズに通れるような壁状の構造を自分で作り出しているのです。これがケーブルバクテリアが長距離にわたって効率よく電子を運ぶ秘密となっています。Credit:A hierarchical nickel organic framework confers high conductivity over long distances in cable bacteria

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