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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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地中に張り巡らされた「菌糸ネットワーク」の世界地図を初めて作成

2026.06.12 18:00:35 Friday

私たちが何気なく歩いている地面の下には、目には見えない巨大な「生きたインフラ」が広がっています。

それは植物の根と結びつき、水や栄養を運ぶ「菌類のネットワーク」です。

今回、地下ネットワーク保護協会(SPUN)らの国際研究チームは、土壌中に広がる「アーバスキュラー菌根菌(AM菌)」のネットワークを、世界規模で初めて地図化しました。

その推定によると、地球の表土上部15センチメートルには、合計で約110京キロメートルものAM菌糸ネットワークが存在するといいます。

これは地球から太陽までの距離を7億回以上もたどれるほどの長さだといいます。

研究成果は2026年6月11日付で科学雑誌『Science』に掲載されました。

Hidden Web of Fungus Inside Earth Could Reach The Sun a Billion Times https://www.sciencealert.com/hidden-web-of-fungus-inside-earth-could-reach-the-sun-a-billion-times Earth’s underground fungal network is so massive, it would span 10% of the Milky Way, map reveals https://www.livescience.com/planet-earth/plants/earths-underground-fungal-network-is-so-massive-it-would-span-10-percent-of-the-milky-way-map-reveals
Global density and biomass of arbuscular mycorrhizal fungal networks https://www.science.org/doi/10.1126/science.adu4373

地下には植物を支える「菌類ネットワーク」がある

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植物は地面に根を張って生きています。

しかし、根だけで土の中すべてを探れるわけではありません。

そこで重要になるのが「アーバスキュラー菌根菌(AM菌)」と呼ばれる菌類です。

AM菌は、菌糸と呼ばれる細い糸状の構造を地中に伸ばし、植物の根とつながります。

この菌糸は、人間の髪の毛よりもはるかに細く、土のすき間を縫うように広がっていきます。

そして植物に、水やリン、窒素などの栄養を届けます。

一方、植物は光合成によって作った炭素を菌類に渡します。

つまりAM菌と植物は、地下で「栄養と炭素の取引」をしているのです。

この関係は非常に古く、植物が陸上へ進出していく過程でも重要な役割を果たしたと考えられています。

現在でも、地球上の植物種のおよそ70%が、こうした菌根菌との共生関係を結んでいます。

たとえるなら、植物の根は自宅の玄関です。

そして菌糸ネットワークは、その先に広がる道路網や配管のようなものです。

根だけでは届かない遠くの資源を、菌類が細い糸の道を使って運んでくれるのです。

しかし、このネットワークは地面の中に隠れているため、これまで「どこに、どれくらい存在するのか」はよく分かっていませんでした。

菌類が重要であることは分かっていても、地球全体で見たときの規模は、ほとんど見えないままだったのです。

次ページ1万6000本以上の土壌データから、地下ネットワークの地図を作った

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