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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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地中に張り巡らされた「菌糸ネットワーク」の世界地図を初めて作成 (2/3)

2026.06.12 18:00:35 Friday

前ページ地下には植物を支える「菌類ネットワーク」がある

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1万6000本以上の土壌データから、地下ネットワークの地図を作った

今回の研究は、1カ所の森や草原を調べたものではありません。

研究チームは、過去322件の研究から得られた世界各地の1万6000本以上の土壌コアのデータを集めました。

そこには、森林、草原、湿地、農地、砂漠、ツンドラなど、さまざまな環境の土壌が含まれています。

これらのデータをもとに、まずチームは、どのような気候、土壌化学、植生の条件でAM菌糸が多くなるのかを調査。

次に、機械学習を使って、直接サンプルが採られていない地域についても、菌糸ネットワークの密度を予測しました。

さらに重要なのが、菌糸の「太さ」を測る作業です。

菌糸の長さだけでは、全体の重さを計算できません。

細い糸が長く伸びているのか、太い糸が密集しているのかによって、バイオマスは変わるからです。

そこでチームは、ロボット画像解析を使って、30万本以上の生きたAM菌糸を測定。

この情報を組み合わせることで、菌糸ネットワークの長さだけでなく、その総バイオマスも推定できるようになりました。

その結果、地球の表土上部15センチメートルには、約110京キロメートルのAM菌糸ネットワークが存在すると推定されたのです。

予測された菌根ネットワークの世界地図がこちら

その質量は、炭素量として約3億トンに達すると推定されています。

これは生きている人類全体の重さのおよそ4〜6倍に相当する規模です。

しかもこのネットワークは、単に地中に眠っているだけではありません。

植物から地下生態系へと炭素を運び、水や栄養の流れにも関わっています。

研究チームは、AM菌ネットワークが毎年およそ40億トンCO2換算の炭素を土壌へ運ぶ経路になっていると推定しています。

見えない菌糸の糸は、地球の炭素循環を支える巨大な通路でもあったのです。

次ページ最も濃い「菌類の森」はどこに?

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