とにかく子供と一緒にいる所を「見せる」ことが大事!
データ分析の結果、1つ目の「写真課題」では、子供と一緒に写っている男性ほど、一人で写っている男性に比べて女性から魅力的に見られやすいことが明らかになりました。
この効果は特に、養育意欲が高かったり、子供を持ちたいと考えている女性において顕著になっていたといいます。
ところが興味深いことに、2つ目の「記述課題」では、男性が一人でいるエピソードと子供と交流するエピソードの間に魅力度の有意な差はなかったといいます。
このことは女性に対する男性の魅力度を高めるには、言葉の情報ではなく、視覚的に見せることが大事であることを示唆するものです。
これを踏まえると例えば、友達づてに「あいつ、子供好きだってよ」とか「週末はよく甥っ子と遊ぶらしいよ」などと気になる女性にこっそり伝えてもらっても、アピール効果は期待できない可能性があります。
意中の女性に好意を持ってもらうには、とにかく子供と一緒にいる所を「見てもらう」ことが大事なようです。
それからこの効果には女性側の養育意欲や子供を持ちたい願望の他に、月経周期も有意に関係することが示されました。
具体的には、排卵期にあることを報告した女性は、養育意欲の有無に関わらず、子供と一緒にいる男性を魅力的に評価する傾向があったとのことです。
その一方で、ホルモン避妊薬の使用の有無はいずれの課題にも関与していませんでした。
以上の結果を受けて、研究主任のピーター・ボス(Peter Bos)氏は「事前の予想では、わずかな効果が見られるだけだと予期していましたが、女性が明確に子供と一緒にいる男性をより魅力的に感じていることが確認できたことに驚きました」と話します。
子供嫌いという人もいるかも知れませんが、家庭を持ちたいと思うかどうかに関わらず、女性から見ると子供に優しくできることは男性の魅力に直結しているようです。
とはいえ今の時代、不用意に子供に近づくと不審者扱いされかねないので、迷子の子供や困っている子供を助けるときは気をつけください。