睡眠中の脳は未来の記憶を仕込んでいた:最新研究で判明の画像 3/5 - ナゾロジー

睡眠中の脳は未来の記憶を仕込んでいた:最新研究で判明の画像 3/5
睡眠中の脳は未来の記憶を仕込んでいた:最新研究で判明の画像 3/5 図は、海馬CA1という“脳の図書館”を舞台に、赤と緑の丸で示された二つの神経細胞集団がリレーのように記憶を受け渡す様子を描いた概念図です。赤い丸はマウスが未知の空間を探索する「経験A」の最中に活動し、その出来事を符号化するエングラム細胞、いわば「昨日の記憶担当」です。稲妻マークは、まさにその細胞が発火している瞬間を示しており、体験の最中に記憶タグを付けていることを視覚化しています。一方、緑の丸は一見ふつうのニューロンですが、実は睡眠中にこっそり同期し始め、次の日に起こる「経験B」の記憶を担う準備を整える“エングラム予備細胞”です。図はまず、経験Aをする前の睡眠段階で緑の細胞がひっそりと結束を固め、続いて覚醒時に赤い細胞が一斉に発火して経験Aを記憶する場面を示しています。さらに、経験後の睡眠では赤い細胞が復習のように同じ発火パターンを再生して記憶を強化するのと同時に、緑の細胞が一段と結束を強めて「明日の記憶担当」へと昇格する過程も描かれています。つまり図1は、睡眠という一つの時間帯の中で、「昨日の出来事を固定化する赤い細胞」と「明日の出来事を待ち構える緑の細胞」が並行して働き、脳が過去の整理と未来への投資を同時にこなす“二刀流”であることを示しています。/Credit:脳が未来の記憶に備える重要なプロセスを発見— 睡眠は単なる休息ではない —

脳科学のニュースbrain news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!