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※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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ご褒美じゃなく「楽しみのため」にパズルを解く動物がいた

2026.03.10 17:00:54 Tuesday

ゴミ箱のフタを器用に開けたり、留め具を外したり。

都市で暮らす「アライグマ」は、知恵のある動物としてよく知られています。

しかし彼らは、ただ食べ物を手に入れるためだけに問題を解いているのでしょうか。

もしご褒美がなくてもパズルを解き続けるとしたら、それはもう「食欲」ではなく「好奇心」です。

カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の研究チームは、アライグマが問題を解く理由を調べるため、特殊なパズル装置を使った実験を行いました。

その結果、アライグマは食べ物を手に入れた後でも、新しい仕組みを次々と試し続けることが明らかになったのです。

どうやら彼らは、ご褒美のためだけでなく「パズルそのもの」を楽しんでいる可能性があるようです。

研究の詳細は2026年2月27日付で科学雑誌『Animal Behaviour』に掲載されています。

Raccoons solve puzzles for the fun of it, new study finds https://phys.org/news/2026-03-raccoons-puzzles-fun.html
Raccoons optimally forage for information: exploration–exploitation trade-offs in innovation https://doi.org/10.1016/j.anbehav.2026.123491

アライグマは食べ物がなくてもパズルを解き続けた

研究チームは今回「マルチアクセス・パズルボックス」と呼ばれる装置を使いました。

この箱には複数の開け方があり、ドアやラッチ、回転ノブなど、合計9種類の仕組みが取り付けられています。

難易度は3段階に分かれており、アライグマはどの仕組みでも箱を開けて中の食べ物を取り出せます。

ここで研究者たちは、ある重要な条件を設けました。

箱の中のご褒美は1回につき1個だけという設定です。

つまり、アライグマがマシュマロを取り出して食べた時点で、もう箱の中には何も残っていません。それでも20分間は箱を触り続けることができます。

普通に考えれば、食べ物を取った時点で興味を失ってもおかしくありません。

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実験の様子/ Credit: Hannah J. Griebling et al., Animal Behaviour(2026)

ところが実際には、アライグマたちは違いました。

彼らはマシュマロを食べ終えた後でも、別のラッチや扉を開け続けたのです。つまり、もうご褒美がないことを確かめられる状況でも、新しい仕組みを試す行動を続けていました。

研究者たちはこの行動を 「情報採餌(information foraging)」 と呼んでいます。

これは、食べ物ではなく「情報」を得るために探索を続ける行動です。

言い換えれば、アライグマはパズルを「食料のため」ではなく「知的好奇心のため」に解いていた可能性があるのです。

次ページ簡単な問題では冒険し、難しい問題では慎重になる

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