閉じ込められたダイヤモンド
マトリョーシカ・ダイヤモンドは、ロシアの国営ダイヤモンド会社アルロサが、ロシアのサハ共和国採掘場から発見しました。
これは外側のダイヤの内部が空洞になっていて、中には別のダイヤが閉じ込められています。
そのため、内部のダイヤは揺すると中で転がります。
こうした入れ子構造は、発見地ロシアの民芸品人形「マトリョーシカ」に似ていることから、この宝石は「マトリョーシカ・ダイヤモンド」と呼ばれています。
複雑な構造をしていますが、重さはわずか0.62カラット(0.124グラム)で、最大寸法は4.8×4.9×2.8mmで、内部空洞の容積は6mm³です。
内部にあるダイヤは推定0.02カラット(0.004グラム)で、非常に小さいものです。
まるで人工的に作ったように見える、このマトリョーシカですが、調査によると自然に形成された宝石なのだといいます。