画像
実は賢い人の思考パターンとは? / Credit:Canva
psychology

”実は賢い”人がもつ「3つのユニークな思考法」とは?

2026.02.24 06:30:25 Tuesday

短時間ですぐに明快な答えを提出する人は頭の回転が速く、「賢い人」と見なされやすいかもしれません。

しかし賢さにも様々なタイプがあります。

コーネル大学およびコロラド大学ボルダー校で学位を取得した心理学者マーク・トラヴァース氏は、一見すると非効率に見える思考パターンが、高い知的能力の表れである場合もあると述べています。

この記事では、彼が紹介する「実は賢い人」に見られやすい3つの思考法について、その心理学的な背景とともに分かりやすく見ていきます。

3 Unique Ways Smart People Think https://www.psychologytoday.com/us/blog/social-instincts/202602/3-unique-ways-smart-people-think
Intelligence, Personality and Tolerance of Ambiguity https://doi.org/10.3390/jintelligence11060102 Cognitive reflection, cognitive intelligence, and cognitive abilities: A meta-analysis https://doi.org/10.1016/j.intell.2021.101614

賢い人の思考法①:会話を頭の中で再生する

私たちはつい、「早く答えられる=頭が良い」と思いがちです。

しかしトラヴァース氏は、知性とは必ずしもスムーズで軽やかなものではないと指摘します。

むしろ、内側ではとても忙しく、複雑で、時間のかかる思考が行われている場合があるのです。

その代表例が、「会話を頭の中で何度も再生する」傾向です。

たとえば、「さっきの場面、こう言えばよかったかな」「次に会ったときは、こう言われたらこう返そう」といったことを、何度も頭の中でシミュレーションしてしまうことがあります。

一般にはこれを「考えすぎ」「不安が強い」と片づけてしまいがちです。

しかし、こうした傾向は高度なメンタル・シミュレーション能力の表れである可能性が示されています。

ある研究によると、流動性知能が高い人は、複数の「もしも(what if)」シナリオを同時に処理しやすいとされます。

これは単なる後悔ではなく、「将来起こり得る展開を事前にテストしている」ような状態です。

相手がこう言ったら自分はどう返すか、この選択をしたらどんなリスクがあるか、といった分岐をあらかじめ確認しているのです。

このときは、強いワーキングメモリを使って情報を一時的に抱え込み、必要に応じて更新しています。

同じ考えをただグルグル回しているだけではなく、視点を変えながら仮説を少しずつ調整している点が重要です。

ここで、不安やうつなどで見られる「反芻」との違いも押さえておく必要があります。

反芻は感情的な部分にとらわれ、同じ内容を何度も繰り返す傾向があります。

一方、メンタル・シミュレーションはもっと柔軟で、視点を切り替えたり前提を見直したりしながら、より良い理解や気づきに向かっていきます。

確かに外から見ると「ぼんやりしている」「決められない」と見えるかもしれません。

しかし実際には、内側でかなり高度な準備運動が行われている場合があるのです。

次ページ賢い人の思考法②:矛盾する2つの考えを同時に持てる

<

1

2

3

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

スマホ用品

心理学のニュースpsychology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!