土の中から現れた「金の装身具」
今回の発見で特に目を引くのは、金と色石を組み合わせた精巧な装身具です。
考古学者によると、装飾品には花を思わせる植物文様が、幾何学的な配置で施されていました。
なかには、複数の花弁をもつ花の形をした意匠があり、その中心には金の枠に取り付けられた色石が置かれています。
また、左右対称の模様で色石をはめ込んだ大きな円形装飾品や、多色のビーズ、金製の仕切り飾りも含まれていました。
これらは単に「金を使った高価な品」というだけではありません。
金板を手作業で打ち延ばして形を整え、表面に浮き彫りのような装飾を施し、さらに石をはめ込むという高度な技術で作られていました。
小さな装身具の中には、当時の職人たちの金細工技術と、美意識が凝縮されていたのです。
この財宝がなぜ地中に埋められたのかは、まだ分かっていません。
持ち主が一時的に隠して戻れなくなったのか、危険を避けるために急いで埋めたのか、あるいは別の理由があったのかは不明です。
ただし、ディルイーヤが巡礼路や交易路に関わる重要な場所だったことを考えると、旅の途中の巡礼者や商人に関係していた可能性は十分に考えられます。




















































