幼少期の心理的虐待と大人の恋愛満足度との関係は?
心理的虐待とは、親や養育者が子どもを繰り返し見下したり、厳しく批判したり、人前で意図的に恥をかかせたりすることです。
感情を無視することや、拒絶的な態度を取り続けることも含まれます。
もちろん、一度叱られた経験や、一時的な親子げんかを指すのではありません。
否定や拒絶が繰り返され、子どもが「自分には大切にされる価値がない」「親しい人も信用できない」と感じかねない養育環境が問題になるのです。
そして子どもは、最も身近な養育者との関係を通じて、人は信頼できるのか、自分の気持ちを伝えてもよいのかを学びます。
そのため、幼少期に繰り返し否定された経験は、大人になってから人との親密さや安心感を築く難しさと関係する可能性があります。
つまり、幼少期の心理的虐待の影響は、大人になっても続くのです。
今回、İme氏が特に注目したのが「所属感」です。
所属感とは、恋人に愛されている感覚だけではなく、友人や仲間を含む周囲の人々から受け入れられ、社会の中に自分の居場所があるという感覚を指します。
調査には、トルコ・コンヤの大学に通う20~36歳の成人346人が参加し、女性213人、男性133人で、平均年齢は約25歳でした。
参加者は2025年2月と5月の2回、幼少期の心理的虐待経験、現在の所属感、恋愛関係への満足度を測る質問票に回答しました。
研究者は、第1回調査時点の回答を考慮しながら、それぞれの要因が3カ月後の回答とどのように結びつくかを分析しています。
その結果、幼少期の心理的虐待を多く報告した人ほど所属感が低く、所属感が低い人ほど、3カ月後の恋愛満足度も低い傾向が示されました。
より詳しい結果を次項で見ていきましょう。































