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知能が高い人はより良い方法に切り替えやすい / Credit:Canva
psychology

知能が高い人ほど、「より良い新アイデア」に切り替えやすいと判明

2026.06.15 06:30:40 Monday

人類の科学技術や文化は、ただ新しいアイデアが生まれるだけで発展してきたわけではありません。

誰かが見つけたより良い方法を、別の誰かが学び、ときに古いやり方から切り替えてきたことが、知識や技術の積み重ねを支えてきたと考えられます。

では、慣れた方法より効率的な新しい方法が示されたとき、それに切り替えやすいのはどんな人なのでしょうか。

西オーストラリア大学(UWA)の研究は、その答えの一つとして「知能の高さ」が関係している可能性を示しています。

研究論文は2026年1月7日付で学術誌『Personality and Individual Differences』にオンライン掲載されました。

Highly intelligent people are more likely to ditch old habits for better ideas, study finds https://www.psypost.org/highly-intelligent-people-are-more-likely-to-ditch-old-habits-for-better-ideas-study-finds/
Individual differences in intelligence and personality guide human social learning https://doi.org/10.1016/j.paid.2026.113639

人は「慣れた方法」と「新しい方法」のどちらを選ぶのか

私たちは、誰かのやり方を見たり教わったりして、新しい知識や技術を身につけます。

これを「社会的学習」と呼びます。

人類の文化や技術の発展は、この社会的学習によって支えられてきました。

ただし、人は新しい方法を見せられたからといって、何でもすぐに採用するわけではありません。

新しい方法に切り替えることもあれば、慣れた方法を使い続けることもあります。

研究チームは、この判断に知能や性格がどう関わるのかを調べるため、2つの実験課題を用意しました。

1つは、7桁の番号を覚えて南京錠を開ける「Padlock課題」です。

この課題では、数字を入力するときにボタンを切り替える回数が少ないほど、効率の良い解法とされました。

もう1つは、タクシーを迷路の中で動かす「Maze課題」です。

こちらでは、移動回数や曲がる回数が少ないルートほど、効率の良い解法とされました。

ここでいう「優れた解法」とは、課題をより少ない操作でこなせる、実験上の効率が高い方法を意味します。

参加者はまず、中くらいの効率をもつ解法を訓練されます。

その後、別の新しい解法を見せられ、もとの解法を使い続けるか、新しい解法へ切り替えるかを選びました。

新しい解法は、「もとの解法より劣る」場合、「同じくらい」の場合、「優れている」場合のいずれかでした。

この課題では、西オーストラリア大学の学部生と英国のオンライン参加者を合わせた569人のデータが対象となりました。

その結果、参加者全体では、新しい解法が優れているほど、それに切り替えやすくなることがわかりました。

一方で、もとの解法と新しい解法が同じくらいの効率だった場合には、慣れた解法を維持する傾向が見られました。

つまり人は、新しいものに無条件で飛びつくわけでも、古いやり方に必ず固執するわけでもないのです。

そして、より詳細な結果を見ると、この「切り替え方」には知能や性格による違いが表れていました。

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