人は「慣れた方法」と「新しい方法」のどちらを選ぶのか
私たちは、誰かのやり方を見たり教わったりして、新しい知識や技術を身につけます。
これを「社会的学習」と呼びます。
人類の文化や技術の発展は、この社会的学習によって支えられてきました。
ただし、人は新しい方法を見せられたからといって、何でもすぐに採用するわけではありません。
新しい方法に切り替えることもあれば、慣れた方法を使い続けることもあります。
研究チームは、この判断に知能や性格がどう関わるのかを調べるため、2つの実験課題を用意しました。
1つは、7桁の番号を覚えて南京錠を開ける「Padlock課題」です。
この課題では、数字を入力するときにボタンを切り替える回数が少ないほど、効率の良い解法とされました。
もう1つは、タクシーを迷路の中で動かす「Maze課題」です。
こちらでは、移動回数や曲がる回数が少ないルートほど、効率の良い解法とされました。
ここでいう「優れた解法」とは、課題をより少ない操作でこなせる、実験上の効率が高い方法を意味します。
参加者はまず、中くらいの効率をもつ解法を訓練されます。
その後、別の新しい解法を見せられ、もとの解法を使い続けるか、新しい解法へ切り替えるかを選びました。
新しい解法は、「もとの解法より劣る」場合、「同じくらい」の場合、「優れている」場合のいずれかでした。
この課題では、西オーストラリア大学の学部生と英国のオンライン参加者を合わせた569人のデータが対象となりました。
その結果、参加者全体では、新しい解法が優れているほど、それに切り替えやすくなることがわかりました。
一方で、もとの解法と新しい解法が同じくらいの効率だった場合には、慣れた解法を維持する傾向が見られました。
つまり人は、新しいものに無条件で飛びつくわけでも、古いやり方に必ず固執するわけでもないのです。
そして、より詳細な結果を見ると、この「切り替え方」には知能や性格による違いが表れていました。





























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