知能が高い人は「より良い新解法」に切り替えやすかった
課題の結果で特に重要なのは、知能が高い人ほど、新しい解法に切り替えやすかったという点です。
しかも、その傾向は新しい解法がもとの解法より優れている場合に強く見られました。
ただし、「知能が高い人はどんな場面でも最善の選択をする」というわけではありません。
知能が高い人は、優れた新解法だけでなく、より弱いながら同じくらい、あるいは劣る新解法にも切り替えやすい傾向を示したのです。
研究者たちはその理由として、知能が高い人ほど新しい解法を試す負担が小さい可能性や、認知的な挑戦を求めやすい可能性を挙げています。
一方で、性格特性のうち「開放性」が高い人も、新しい解法に切り替えやすい傾向を示しました。
しかしこちらは、優れた新解法というより、もとの解法と同程度、あるいは劣る新解法への切り替えと関連していました。
つまり、知能は「効率の良い新解法」に反応しやすく、開放性(性格)は「新しいものを試してみること」に反応しやすい可能性があります。
さらにこの研究では、慣れの影響も調べられました。
参加者は、もとの解法を1回、3回、または6回訓練された後で、新しい解法を提示されました。
その結果、1回だけ訓練された人に比べ、3回または6回訓練された人は、新しい解法へ切り替えにくくなっていました。
これは、同じ解法を数回練習するだけでも、慣れた方法を維持しやすくなる可能性を示しています。
この研究は、知能の高い人が文化や技術の発展にどのように関わってきたかを示すものとなりました。
彼らの「より良い方法を積極的に受け入れる姿勢」が、これまでの人類の進歩に役立ってきたのかもしれません。





























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