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Credit: canva
psychology

「誰かのために料理する」ことが幸福感を高める、研究で判明

2026.06.25 07:00:37 Thursday

誰かのために料理を作ったあと、なぜか自分の気分まで少し明るくなった経験はないでしょうか。

病気の家族にスープを作る、疲れて帰ってきたパートナーに夕食を用意する、困っている友人に料理を差し入れる。

これらは単なる家事や栄養補給ではなく、「思いやりを形にする行為」でもあります。

最新の心理学研究では、このような「誰かのための料理」が、作った本人の幸福感やポジティブな感情を高める可能性が示されました。

研究の詳細は、香港理工大学(PolyU)により、2026年1月20日付で学術誌『Applied Psychology: Health and Well-Being』に掲載されています。

The Prosocial Kitchen: Why Cooking for Others Lifts the Cook https://www.psychologytoday.com/us/blog/the-science-of-everyday-prosociality/202606/the-prosocial-kitchen-why-cooking-for-others-lifts
Cooking for others is food for the soul: Consistent momentary, but mixed trait-level well-being benefits for home cooks https://doi.org/10.1111/aphw.70121

誰かのために料理すると、作り手の気分も上がる

研究チームが注目したのは、「向社会的料理」という考え方です。

向社会的とは、他者の役に立とうとする行動を指します。

つまり向社会的料理とは、自分の空腹を満たすためではなく、誰かのためになるよう意図して食事を準備する行為です。

私たちは向社会的な行動というと、寄付やボランティア、介護、災害時の支援のような大きな行動を思い浮かべがちです。

しかしチームは、キッチンで行われる日常的で静かな親切にも、大きな心理的意味があるのではないかと考えました。

4つの研究の結果、他者のために料理する時間が長い人ほど、その瞬間の幸福感が高まりやすいことが示されました。

特に、ポジティブな感情や主観的な幸福感が高くなる傾向が見られました。

また、ある研究では、向社会的料理が自尊心の高さ、活力の高さ、ネガティブ感情の低さとも関連していました。

重要なのは、この効果が「料理そのもの」だけで説明できない点です。

研究では、自分のために料理する場合と、他者のために料理する場合が比較されました。

その結果、気分を押し上げる決め手になっていたのは、料理という作業そのものよりも、「誰かのために意味のあることをしている」という感覚だったと考えられます。

つまり料理は、思いやりを目に見える形に変える行為なのです。

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