魚は「人がどこを見ているか」わかっていた
今回の研究で対象となったのは、アフリカのタンガニーカ湖に生息する大型の魚、シクリッドの一種(Boulengerochromis microlepis)です。
この種は子育て中、卵や稚魚を守るために強い防御行動を示すことで知られています。
研究チームはタンガニーカ湖で、繁殖中のペアを対象に水中実験を行いました。
スキューバダイバーが魚に対してさまざまな「見方」をする状況を作り、その反応を比較したのです。
具体的には、ダイバーが
(1)卵や稚魚を直接見つめる
(2)近くにいるが魚からは視線をそらす
(3)体を背ける
(4)親魚だけを見つめる
という4つの条件を設定しました。
【実験の図解イメージがこちら】
そして魚の攻撃行動や接近の様子を水中カメラで記録しました。
その結果は明確でした。
ダイバーが卵や稚魚を見つめたとき、親魚は明らかに攻撃回数を増やしたのです。
一方で、視線をそらしたり体を背けたりすると、攻撃は減少しました。
つまり魚は単に「人が近くにいる」ことではなく、「その人がどこを見ているか」に応じて行動を変えていたのです。





























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