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人生の意味を「感じること」と「探すこと」では、真逆の影響がある / Credit:Canva
psychology

「人生の意味」を探し続ける人ほど燃え尽きやすかった

2026.07.31 11:30:17 Friday

人生の意味は、持っていても探していても、心を支えてくれるものだと思われがちです。

ところが今回の研究では、人生にすでに意味を感じている人ほど燃え尽きが低かった一方、意味を探し続けている人ほど燃え尽きが高いという、正反対の傾向が見つかりました。

英国ブリストル大学(University of Bristol)の研究チームによる成果は、2026年7月8日付で『Journal of Health Psychology』にオンライン掲載されました。

Constant search for meaning is associated with higher workplace burnout, study suggests https://www.psypost.org/constant-search-for-meaning-is-associated-with-higher-workplace-burnout-study-suggests/
The dynamics of meaning in life and their associations with burnout within- and between persons https://doi.org/10.1177/13591053261460983

人生の意味を「感じること」と「探すこと」は別の心理状態

燃え尽きは、長く続く仕事上のストレスによって生じることがあります。

今回の研究では、心身のエネルギーを使い果たす「感情的消耗」、仕事に冷めて距離を置く「シニシズム」、自分は仕事で十分に役に立てていないと感じる「達成感の低下」の3側面から燃え尽きを捉えました。

同じように負担の大きい仕事をしていても、誰もが同じように燃え尽きるわけではありません。

そこで今回、研究チームが注目したのが、その人が人生にどの程度の意味を感じ、どの程度それを探しているかです。

心理学では、人生に目的や重要性、方向性があると感じる状態を「人生の意味の存在」、人生を有意義にする何かを求める状態を「人生の意味の探求」として捉えています。

一見すると、意味を失えば、それを埋めるために探求が強まりそうです。

しかし研究チームの過去の調査では、コロナ禍のフロントラインワーカーが人生の意味を感じにくくなっても、探求が自動的に強まるわけではありませんでした。

そこで今回は、2つの心理状態が燃え尽きとそれぞれどう関係するのか、さらに両者の組み合わせによって関係が変わるのかを調べました。

分析に使用されたのは、英国とアイルランドのフロントラインワーカーを追跡する「CV19 Heroes Project」のデータです。

初回調査は2020年3~4月に1239人を対象に行われ、その後も2021年、2022年、2023年に追跡調査が実施されました。

参加者の多くは、医療・福祉分野で働く人々です。

人生の意味は10項目の質問票、燃え尽きは9項目の質問票で測定しました。

なお、測ったのは仕事だけに限定した意味ではなく、人生全体に感じる意味です。

分析では、人同士の違いに加えて、同じ人の中で「本人の普段の水準より意味を強く感じた時」や「普段より意味を強く探した時」に、燃え尽きの得点がどう違っていたかも調べました。

その結果、人生の意味を感じている人は、燃え尽きの低さと、意味の探求は燃え尽きの高さと関連していました。

より詳しい結果を次項で見ていきましょう。

次ページ人生の意味を感じられないまま探す人ほど、仕事への冷めた感覚が強かった

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