白銀色の毛は遺伝による可能性が高い
今回確認されたのは、ヒグマ(Ursus arctos)の子どもです。
公園のレンジャーによると、生後約6カ月とみられ、その年の春に生まれた子グマに当たります。
この子グマが最初に確認されたのは6月23日で、ブルックス川の下流域を母親の「クマ677」とともに歩いていました。
677は2024年にライブカメラへ姿を見せ、2025年に正式な観察対象として記録された個体です。
普段はほかのクマから距離を置くことが多く、7月上旬にはブルックス川の対岸で魚を捕る姿も目撃されています。
白銀色の子グマが注目を集めると、一部ではホッキョクグマとハイイログマの交雑個体である「ピズリー」ではないかとの声も上がりました。
しかし、公園側は、その見方を支持する証拠はないとしています。
カトマイ国立公園はホッキョクグマが移動してくるには南にありすぎるうえ、カトマイのヒグマが交雑可能なほど北方まで移動したことを示す証拠もないためです。
レンジャーは、珍しい毛色の原因として遺伝を挙げています。
カトマイのヒグマには濃い茶色だけでなく、金色に近い個体など、もともと幅広い毛色が見られます。
過去にも銀色がかった子グマが確認されていることから、今回の子も地域集団が持つ毛色の多様性を受け継いだ可能性が高いのです。
また、公園側は、この毛色によって子グマの危険が増すとは考えていません。
クマは、ほかの一部の動物のように体毛を周囲へ溶け込むための迷彩として利用するわけではないためです。






























