サケの楽園で生きる子グマたちの厳しい現実
ブルックス川とブルックス滝は、カトマイのヒグマがサケを求めて集まる場所として知られています。
6月下旬にサケの遡上が始まると、クマたちは滝へ戻り、長い冬に備えて大量の魚を食べます。
夏の終わりにサケが産卵を終えて弱り始めると、クマたちは9月から10月にかけて川の下流へ移り、河口付近の死んだサケや弱ったサケを食べます。
活動が盛んになるのは主に7月と9月で、成獣は1日に約54キロものサケを食べることがあります。
サケが豊富なら1日に約450グラムずつ体重を増やし、成獣のオスでは夏の初めに約318キロだった体重が、秋には約544キロを超えることもあります。
豊かな餌場は子グマにとっても重要ですが、そこが安全な場所とは限りません。
カトマイ国立公園でのライブ配信映像はこちら。
今回のライブ配信では、血縁関係のない成獣のメスに子グマが襲われ、死亡する出来事が相次いで確認されました。
7月28日にはクマ909の子どもがクマ806に殺され、8月2日にはクマ335の子どもが、別の母グマに襲われて命を落としています。
公園の生物学者は、春に生まれた子グマが生き残る割合を33〜50%程度と見積もっています。
白銀色の子グマの姿は愛らしく、珍しい毛並みも人目を引きます。
しかし、その背景には、十分な餌を確保し、ほかのクマとの衝突を避けながら成長しなければならない野生の厳しさがあります。
今回見つかった子グマがどのように成長し、毛色が成獣になっても残るのかはまだ分かりません。
ライブカメラは、特別な外見を持つ1頭の成長とともに、野生動物の美しさと過酷さの両方を映し続けることになります。






























