死亡リスクが約2倍だった人に重なる「2つの体の特徴」
死亡リスクが約2倍だった人に重なる「2つの体の特徴」 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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「お腹が厚く握力が弱い人」は死亡リスクが約2倍だった

2026.09.20 10:00:12 Sunday

健康診断の結果を受け取ると、まず体重とBMIの欄を探して、一喜一憂してしまいます。

体重と身長から出すBMI(体格指数)は、太りすぎかどうかを見るおなじみの物差しです。

ところが中国の研究チームは、BMIとは別の「2つの体の測り方」に注目しました。

腹の厚み(直径)と、体の大きさの割にどれくらい強く握れるかです。

アメリカの大人5,674人を約7年追いかけると、お腹が厚く、しかも体格の割に握力が弱い人たちは、どちらにも当てはまらない人たちより、死亡のリスクが約2倍でした。

ただしこれは「結びつき」を見た結果で、お腹や握力が死の原因だと決まったわけではありません。

体重計では分からないこの差は、どこから見えてきたのでしょうか。

研究内容の詳細は2026年8月14日に『Archives of Gerontology and Geriatrics』にて発表されました。

Two Body Measurements Linked to Nearly Double The Risk of Death – And Neither One Is BMI (ScienceAlert) https://www.sciencealert.com/two-body-measurements-linked-to-nearly-double-the-risk-of-death-neither-one-is-bmi
Association of dynapenic obesity defined by sagittal abdominal diameter and relative grip strength with all-cause mortality: a prospective cohort study https://doi.org/10.1016/j.archger.2026.106376

お腹の厚みと握力、2つそろうと死亡リスクが約2倍

お腹の厚みと握力、2つそろうと死亡リスクが約2倍
お腹の厚みと握力、2つそろうと死亡リスクが約2倍 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

病院や健診で太りすぎかどうかを見るとき、いまいちばんよく使われるのがBMIです。

でも最近は、この数字1つで死亡のリスクをどこまで言い当てられるのか、疑問も出てきています。

そこで研究チームが目をつけたのが、「ダイナペニック肥満」と呼ばれる状態です。

これは、体の脂肪が多いことと、握力が弱いことが同時に起きている状態を指します。

チームはこの状態を、お腹の厚みと、体格の割に見た握力(相対握力)の2つで見分けました。

そのうえで、アメリカの大人5,674人を、真ん中の値で6.75年、つまり約7年追いかけました。

すると、お腹が厚くて相対握力も弱い人たちは、どちらにも当てはまらない人たちに比べて、死亡のリスクが1.97倍でした。

体格の割に握力が弱いだけの人たちも、リスクは1.60倍と高めでした。

一方で、お腹が厚いだけの人たちでは、死亡とのはっきりした結びつきは見られませんでした。

お腹の厚さも握力も、診察の場で安全に手軽に測れるものです。

体重計の数字だけでは見えない差が、身近な測定で見えてくるかもしれないのです。

ただし、対象はアメリカの大人で、分かったのはあくまで「結びつき」です。

お腹の厚みや弱い握力そのものが寿命を縮めている、とまで示されたわけではありません。

この測り方を病院の定番の検査にするには、まだ証拠を積み重ねる必要があります。

それにしても研究チームは、この2つの測定からどうやって約2倍という差を確かめたのでしょうか。

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