お腹の厚みと握力、2つそろうと死亡リスクが約2倍

病院や健診で太りすぎかどうかを見るとき、いまいちばんよく使われるのがBMIです。
でも最近は、この数字1つで死亡のリスクをどこまで言い当てられるのか、疑問も出てきています。
そこで研究チームが目をつけたのが、「ダイナペニック肥満」と呼ばれる状態です。
これは、体の脂肪が多いことと、握力が弱いことが同時に起きている状態を指します。
チームはこの状態を、お腹の厚みと、体格の割に見た握力(相対握力)の2つで見分けました。
そのうえで、アメリカの大人5,674人を、真ん中の値で6.75年、つまり約7年追いかけました。
すると、お腹が厚くて相対握力も弱い人たちは、どちらにも当てはまらない人たちに比べて、死亡のリスクが1.97倍でした。
体格の割に握力が弱いだけの人たちも、リスクは1.60倍と高めでした。
一方で、お腹が厚いだけの人たちでは、死亡とのはっきりした結びつきは見られませんでした。
お腹の厚さも握力も、診察の場で安全に手軽に測れるものです。
体重計の数字だけでは見えない差が、身近な測定で見えてくるかもしれないのです。
ただし、対象はアメリカの大人で、分かったのはあくまで「結びつき」です。
お腹の厚みや弱い握力そのものが寿命を縮めている、とまで示されたわけではありません。
この測り方を病院の定番の検査にするには、まだ証拠を積み重ねる必要があります。
それにしても研究チームは、この2つの測定からどうやって約2倍という差を確かめたのでしょうか。




























