私たちに何が関係する? 1つの数字では決まらない

まず押さえておきたいのは、この研究が示したのは「結びつき」だという点です。
お腹を細くしたり握力を鍛えたりすれば寿命が延びる、とまでは今回の結果から言えません。
対象はアメリカの大人なので、ほかの国の人に同じように当てはまるかも、この研究だけでは分かりません。
それでも、お腹の厚みも握力も、診察の場で安全に手軽に測れます。
体重計に乗るだけでは見えない体の状態に、気づくきっかけになるかもしれません。
この研究とは別の研究者も、BMIだけに頼らないよう呼びかけています。
ロードアイランド大学で体の動きを研究するブライアン・ブリスマー氏は、「BMIは今でも役に立つが、ウエスト周りや体重の変化、筋力、体の動き、全体の健康と合わせて読むべきだ」と話しています。
ブリスマー氏らの最近の研究では、BMIで「太りぎみ」とされた人のほうが、男女どちらでも死亡のリスクが低いという結果も出ています。
氏はさらに、年を重ねた人は体重だけでなく、筋肉や動ける力、よい栄養を保つことにも目を向けるべきだとしています。
理由の分からない体重の減少を、いいことだと決めつけてはいけないとも述べています。
どれか1つの数字だけで、その人の将来の健康を言い当てることはできません。
いくつもの測定を組み合わせたほうが、体の本当の姿に近づけるのかもしれません。
これからは、固いジャムのふたを家族に渡す前に、一度は自分で本気を出してみる人が増えそうです。




























