創造力の「暗い側面」を調べる

芸術や発明に限らず、人をだましたり、嫌がらせを考えたりするときにも、発想の工夫は使われます。
こうした創造性の暗い側面が「ダーククリエイティビティ」で、特に、独創的なアイデアを意図的に他人を傷つけるために使うことを「悪意ある創造性」と呼びます。
その研究で注目されているのが、「ダークトライアド」と呼ばれる3つの性格傾向です。
自己愛、つまりナルシシズムは、自分を特別視し、周囲からの称賛を強く求める傾向を指します。
サイコパシーは他者への共感や罪悪感の乏しさ、マキャベリズムは自分の利益のために計画的に人を操ろうとする傾向です。
先行研究では、これらの特徴と、他人を傷つける新しい方法を考え出すこととの関連が調べられてきました。
たとえば2021年のメタ分析では、3つのうち自己愛が、とりわけ自己申告による一般的な創造性と結びつきやすいとされています。
ただ、「自分は創造的だ」と思っていることと、実際に独創的な案を出せることは同じではありません。
そこで今回の研究では、自己愛の強さなどの性格や過去の行動などのデータも収集し、その場で考えた復讐案の創造性の高さと比較することにしました。




























