「独創的で悪意ある復讐」を思いつきやすい人の特徴がみえてきた
「独創的で悪意ある復讐」を思いつきやすい人の特徴がみえてきた / Credit:Canva
psychology

「独創的で悪意ある復讐」を思いつきやすい人の特徴がみえてきた

2026.09.20 18:00:35 Sunday

創造力は、人を喜ばせる発明にも、人を困らせる仕返しにも使われます。

では、その力を復讐に向けたとき、ひときわ独創的な案を出しやすいのは、どのような人なのでしょうか。

米国のテキサス州立大学の研究チームは、自己愛傾向が強い人や、日ごろから悪意ある発想や行動が多いと答えた人ほど、独創的で悪意のある復讐案を多く生み出す傾向を報告しました。

調べたのは、大学生が架空のトラブルを読んで考えた仕返しのアイデアです。

研究を率いた心理学教授のナタリー・セバロス氏は「社会は一般に創造性を良いものと捉えますが、それを他人に危害を加えるために使う人もいます」と述べています。

研究は2026年8月1日付の『Journal of Intelligence』に掲載されました。

Self-Reports of Past Malevolent Behavior and Narcissism as Predictors of Malevolent Creativity on a Real-World Ideation Task https://doi.org/10.3390/jintelligence14080176

創造力の「暗い側面」を調べる

創造力の「暗い側面」を調べる
創造力の「暗い側面」を調べる / Credit:Canva

芸術や発明に限らず、人をだましたり、嫌がらせを考えたりするときにも、発想の工夫は使われます。

こうした創造性の暗い側面が「ダーククリエイティビティ」で、特に、独創的なアイデアを意図的に他人を傷つけるために使うことを「悪意ある創造性」と呼びます。

その研究で注目されているのが、「ダークトライアド」と呼ばれる3つの性格傾向です。

自己愛、つまりナルシシズムは、自分を特別視し、周囲からの称賛を強く求める傾向を指します。

サイコパシーは他者への共感や罪悪感の乏しさ、マキャベリズムは自分の利益のために計画的に人を操ろうとする傾向です。

先行研究では、これらの特徴と、他人を傷つける新しい方法を考え出すこととの関連が調べられてきました。

たとえば2021年のメタ分析では、3つのうち自己愛が、とりわけ自己申告による一般的な創造性と結びつきやすいとされています。

ただ、「自分は創造的だ」と思っていることと、実際に独創的な案を出せることは同じではありません。

そこで今回の研究では、自己愛の強さなどの性格や過去の行動などのデータも収集し、その場で考えた復讐案の創造性の高さと比較することにしました。

次ページ報酬を踏み倒した隣人に、どう仕返しするか

<

1

2

3

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

心理学のニュースpsychology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!