意外と神経質!グンディの飼育で気を付けること
神戸どうぶつ王国ではグンディの自然界における住環境に近づけるため砂漠の岩場を再現した飼育場が設けられています。
また前述のようにグンディは環境やにおいの変化に敏感で、非常に繊細な生き物です。
このため飼育する上でもなるべく環境の変化を減らすべく気を付けているそうです。
「グンディは環境の変化によって群れの関係性が壊れてしまうことがあります。埼玉県こども動物自然公園からグンディが引っ越してきた際には、前の飼育場の土も一緒にいただいてきて、飼育場にまきました。」
体を擦りつけたり、尿をしたりして、棲み処の土に「におい」をつけることで縄張りを示すグンディにとって、自分の群れのにおいがしない場所は相当なストレスです。
群れの関係性が崩れ、争いが起きてしまうこともあるため、引っ越しの際にもかなりの気遣いが必要となります。
グンディを飼育する動物園が少ないのはこういった理由もあるのかもしれません。
給餌も自然の状態に近づける一工夫
自然界において、木の葉や草、種子などを食べているグンディ。
神戸どうぶつ王国では、ペレット・押し麦・トウモロコシなどにニンジン・ズッキーニなどの野菜を角切りにしたものを加えて提供されています。
それに加え、どうぶつ王国内に生えているクローバー、樫の葉など新鮮な草木も与えられていました。
ペレットなどはお皿に入れてありましたが、クローバーなどは何か所かに分けて岩の上に広げ、樫の枝は1本1本岩の間に立てるなど、まるで自然に生えているように丁寧に配置されています。
自然の環境に近づける細やかな配慮もあって、グンディたちはみんな思い思いの場所でのんびりエサを食べていて、とってもかわいかったです。