遠く離れた風景をリアルタイムで繋ぐ「ポータル」
最近、アイルランドとニューヨークの街中に巨大な円盤が設置されました。
どこか別の世界にでも繋がりそうなこの装置は、「ポータル」と呼ばれており、5000km以上も離れた2つの世界を視覚的に繋げてくれます。
円盤内部の巨大なスクリーンが、カメラを通して、ダブリンとニューヨークの街中の映像を24時間毎日配信し続けるというのです。
5月8日にポータルが起動すると、両国で多くの人たちの関心を引き付けました。
🇺🇸🇮🇪 Un nouveau portail futuriste permet aux habitants de New York et de Dublin de se voir et d’interagir en temps réel 24h/24 et 7j/7 ! 👋🏻
🎥 nyclovesnycpic.twitter.com/zdVLrGyYDP
— Le Média Positif 🍀 (@LMPositif) May 9, 2024
人々はポータルを通してコミュニケーションを図っており、「ニューヨークからこんにちは」「ダブリンへ、ようこそ」などと書かれたプラカードを掲げ人もいたようです。
このプロジェクトの創設者であるギリス氏は、「ポータルによるライブストリームは、遠く離れた場所を繋ぐ窓となります」と語っています。
また「私たちの世界が本当は一体となっていることを体験するためのもの」とも続けています。
もちろん、ライブ配信やビデオ通話が当たり前の現代において、このポータルの技術自体は目新しいものではありません。
それでも、遠く離れた公共のエリアを巨大なスクリーンで繋ぐプロジェクトは珍しいものです。
SF映画のように別の空間へ瞬時に移動できるわけではありませんが、別の地域の人々とコミュニケーションを図ることができるという事実は、改めて私たちをワクワクさせてくれます。
こうした取り組みは、国や人種の違いによって生じる偏見を、いくらか取り除くのに役立つかもしれませんね。
ポータルの設置は秋ごろまで続く予定であり、それまでニューヨークとダブリンの人々は、いつでも「会う」ことができます。