世界最長のタンデム自転車の記録も保持
イヴァン氏らは2018年から、「世界最長の自転車」の製作プロジェクトを開始しました。
しかし、新型コロナウイルスの蔓延によって、2年近く作業を中断しなければいけませんでした。
そうしたハプニングも乗り越え、何とか自転車を完成させ、2023年6月3日に「世界最長の自転車」としてギネス世界記録への登録を試みました。
ところが、認定を受けたのは「世界最長の自転車」ではなく、「世界最長のタンデム自転車」でした。
タンデム自転車とは、複数のサドルとペダルを装備し、複数人が同時に乗って駆動することができる自転車のことです。
彼らが設計した複数人で漕げる自転車は、「世界最長の自転車」の現在の規定「前輪ハンドルを握るのは1人、自転車を漕ぐのは1人」から外れていており、それゆえ自転車ではなく、タンデム自転車として認定を受けてしまったのです。
そこでイヴァン氏らは、すぐに新しい規定に沿うよう自転車を改造しました。
そして2024年4月30日、ようやく上記の要件を満たして「世界最長の自転車」の認定を受けることができました。
ちなみに、この最新版の自転車でも、ペダルを追加して「タンデム自転車」として、複数人で走行することができました。
とはいえ、この自転車を使って実際に公道を走ったり、カーブを曲がったりするのは難しいでしょう。
現在、世界最長の自転車は、オランダの町プリンセンベークの航空博物館に展示されています。