笑顔にはその人の性格特性がにじみ出る
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笑顔は様々な場面で見られます。
例えば、私たちは嬉しいことがあったり楽しい経験をしたりすると、自然と笑顔になります。
また、誰かと挨拶を交わしたり、友人と会話を楽しんだりする時など、他者とコミュニケーションを取る際にも笑顔が使われます。
さらに、社交的な場面で礼儀として笑顔を作る場合もあるでしょう。
加えて、運転免許証、マイナンバーカード、パスポートからマッチングアプリに至るまで、顔写真を撮る機会があり、それに笑顔で写ることもあるはずです。
では、このように日常的によく見られる「笑顔」から、私たちは相手に関してどの程度の情報を得ているのでしょうか。
「笑顔に騙される」なんてことはあるのでしょうか。
今回、ウィトコワー氏ら研究チームは、笑顔にはその人の性格特性がどの程度反映されるか調べることにしました。
1つ目の実験では、303人の参加者を集めました。
彼らにカメラの前に座ってもらい、「笑顔」になるようお願いし、それらを撮影。
研究チームは、使用される表情筋の違いや特徴を分析しました。
そして参加者たちには、いくつかの性格診断の質問票を用いて、その人が持つ特性を明らかにしました。(すべて自己申告によるものです)
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その結果、温かく誠実で、攻撃的でないなどの特性を示す人の多くは、自然と「デュシェンヌ・スマイル(Duchenne smile)」をすると分かりました。
デュシェンヌ・スマイルとは19世紀のフランスの神経科学者にちなんでつけられた名称で、「本物の笑顔」のことを指します。
これは、口角や頬が上がり、目が細くなる喜びを表現した笑顔であり、いわゆる「作り笑顔」とは大きく異なります。
一方で、自分が冷たい性格だと感じている人は、簡単にデュシェンヌ・スマイルを作ることができませんでした。
ウィトコワー氏も「彼らは、左右非対称の笑顔を見せたり、目の筋肉をあまり動かさずに口角だけで笑ったりする」と述べています。
この研究から「笑顔」の種類は様々ですが、その笑顔には、その人の性格が現れると分かります。
では、研究者以外の一般人でも、相手の笑顔に隠された「本当の顔」を見極めることができるのでしょうか。