怒りは人間、恥ずかしさはAI:「AI時代」は本音をぶつける相手も変わる
怒りは人間、恥ずかしさはAI:「AI時代」は本音をぶつける相手も変わる / Credit:Canva
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怒りは人間、恥ずかしさはAI:「AI時代」は本音をぶつける相手も変わる (2/3)

2025.03.03 17:00:49 Monday

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キレるなら人間、照れるならAI!驚きの心理メカニズム

キレるなら人間、照れるならAI!驚きの心理メカニズム
キレるなら人間、照れるならAI!驚きの心理メカニズム / Credit:Canva

怒りを感じたとき、多くの人は誰かに話を聞いてもらい、「あなたの気持ちはわかる」と共感してもらいたいと望みます。

これは、感情を吐き出し、相手の反応から安心感を得るという自然な心理です。

特に、相手が人間であれば、声のトーンや表情、言葉のニュアンスから「自分の怒りをしっかり受け止めてくれている」と感じやすいのです。

また、進化の過程で人間は、集団内の規範を守り、秩序を維持するための仕組みを発達させてきました。

怒りは、社会規範に反する行動への警告信号として機能し、不正や異常に対して集団が一致団結して反応する手段となっています。

さらに、怒りを表明することで、自分と同じ価値観や信念を共有する人々から「私も同じだ」と共感や賛同を得られ、承認欲求や自己肯定感が満たされます。

加えて、怒りを表出すること自体が心理的な浄化、いわゆるカタルシス効果をもたらすとされています。

怒りをぶつける相手のリアルな反応、たとえば謝罪や反省、場合によっては怒りから快感を得ることもあるのです。

近年、SNS上での怒りの拡散は、この人間本来の感情表現に根ざした現象だと考えられています。

しかし、怒りは人間に向けられて初めてその効果が発揮されます。

人間同士の対話では、共感や社会的承認が得られ、心の負担が効果的に解放されるのです。

正義感や規範を守ろうとする怒り、共感や賛同を求める怒り、さらには謝罪や反省を促す怒りは、物に向けられても意味を持たず、対人関係でのみ効果を発揮します。

また、AIチャットボットに怒りをぶつけても、「機械に向かって怒りをぶつけても本当に伝わるのか?」という疑問が生じ、人間相手ほどの感情の発散が期待できません。

一方、恥ずかしさを感じる場面では、他人からどう見られるかや評価されるかが大きな問題となります。

たとえば、「初歩的な質問をして笑われたらどうしよう」や「周囲がみんな接種しているのに自分だけ迷っていると知られたら恥ずかしい」という不安があります。

このような場合、AIチャットボットなら「機械だから評価されない」という安心感が得られ、匿名性も高いため心理的な負担が軽減されます。

つまり、怒りには「共感を得たい」「本音をしっかり聞いてほしい」という欲求が働くため、人間相手が選ばれやすいのです。

反対に、恥ずかしさや気まずさが先立つと、「他人の目を避けたい」「失敗や無知をさらけ出したくない」という気持ちから、余計な気遣いが不要なAIが好まれます。

こうした感情の方向性の違いが、どちらに相談するかを大きく左右していると考えられます.

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