アボカドの起源はいつ?
今やアボカドはサラダに混ぜたり、トーストに乗せたりして楽しむ人気の食材となっています。
しかし私たちがスーパーで見かけるアボカドは、長い年月をかけて人間が品種改良を行った結果、今の姿になったものであることをご存知でしょうか。
野生のアボカドの起源は約40万年前のメキシコにまで遡り、現在の姿よりもっと小さなものでした。
当時、アボカドの種子は巨大な動物(メガファウナ)たちによって運ばれ、広範囲に散布されていたことがわかっています。
ところが約1万2000年前にメガファウナが絶滅すると、アボカドの種を運ぶ生物がいなくなり、自然に分布を広げることが難しくなったのです。

この時期に、人類がアボカドを食用として利用し始め、自然の中で育つアボカドの木を管理するようになったのではないかと考えられています。
ただしこれまでの研究では、アボカドが本格的に栽培され始めたのは約4000年前と推測されていました。
しかし今回の研究では、これまでの予想よりもさらに3000年以上も前からアボカドの栽培化が始まっていた可能性が示唆されたのです。
では、アボカドの栽培化に成功したのはどこの国の人々だったのでしょうか?