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Credit: canva
psychology

「人を許す習慣」が日々の幸福度を高めると判明 (2/2)

2026.03.11 07:00:54 Wednesday

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世界20万人以上のデータから見えた「許しの効果」

研究チームは国際調査データを使用し、23カ国・20万7919人という非常に大規模なサンプルを対象としました。

参加者は各国の人口構成を反映するように選ばれており、国ごとの代表的なデータになっています。

調査は約1年の間隔をあけて2回行われました。

最初の調査では、参加者に「自分を傷つけた人をどのくらい許しますか?」という質問がされました。

これにより、各人の「人を許す傾向」が測定されました。

そして約1年後、研究者たちは参加者の幸福度を再び測定しました。

評価された項目は、次のような8つの分野・56の指標です。

  • 心理的幸福

  • 心理的苦痛

  • 社会的幸福

  • 社会的苦痛

  • 社会参加

  • 人格と向社会的行動

  • 身体的健康

  • 社会経済的状態

その結果、人を許す傾向が高い人ほど、1年後の幸福度がわずかに高くなる傾向が確認されました。

特に関連が強かったのは、心理的・社会的な側面でした。

具体的には、許しやすい人ほど

  • 人生の目的を感じやすい

  • 楽観的である

  • 人間関係の満足度が高い

といった傾向が見られたのです。

さらに興味深いことに、許す傾向は「感謝」や「善いことをしようとする姿勢」など、向社会的な性格特性とも関係していました。

また、国によって結果は少し異なっていました。

アメリカ、日本、イギリスなどでは、許す傾向と幸福度の関連が多くの指標で確認されました。

一方で、ナイジェリアや南アフリカ、エジプトなどでは関連がほとんど見られませんでした。

研究者たちは、政治的不安定や経済格差などの強い社会的ストレスがある場合、許しの効果が目立ちにくくなる可能性があると考えています。

「許し」は小さな要素だが無視できない

今回の研究で確認された効果は、決して大きなものではありません。

研究者自身も、「幸福は多くの要因によって決まる」と説明しています。

それでも、この結果には重要な意味があります。

なぜなら、人間関係のトラブルは非常に一般的であり、多くの人が「許せない感情」を抱えているからです。

もし、人を許す習慣が少しでも幸福度を高めるのであれば、その効果は社会全体で見ると無視できないものになる可能性があります。

チームは今後、文化によって許しの意味や効果がどう変わるのか、また「許すこと」がどのような心理メカニズムで幸福につながるのかをさらに調べる予定です。

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