「女性の顔」は「男性の顔」よりも魅力的だと評価される
動物界では、多くの場合、オスが派手な姿や求愛行動を発達させます。
これは、メスに選ばれるためにオス同士が競争するという性選択の考え方で説明されてきました。
一方で人間では、歴史的にも文化的にも、女性の外見的な美しさが強く語られてきました。
ただし、こうした感覚が本当に顔の魅力度評価に表れているのかは、これまで大規模には検証されていませんでした。
そこで研究チームは、過去に発表された顔魅力度研究のデータを集め直しました。
対象となったのは52件の研究で、76カ国の約2万8500人の評価者、約1万7000枚の顔写真、合計約150万件の評価が含まれています。
顔写真は、実在する人物の正面顔で、自然または中立的な表情のものに限定されました。
強い感情表現、マスク、顔の覆い、デジタル加工などがある写真は除外されています。
また、元の研究ごとに評価尺度が違うため、研究チームはスコアを共通の基準に変換し、まとめて比較できるようにしました。
その結果、顔写真だけを見て評価した場合、女性の顔は男性の顔よりも、平均して高く魅力的だと評価されていました。
もちろんこれは、「すべての女性の顔がすべての男性の顔より魅力的」という意味ではありません。
あくまで多数の顔写真と評価を平均したとき、女性の顔の評価分布が男性の顔より高い方向へずれていた、という結果です。
そしてより詳細な結果を見ると、この差が単に「男性が女性を高く評価した」という話ではないことが分かります。


















































