別の母親の子どもを見守った理由とは?
考えられている理由の1つは、オスのトラから子どもを守るためです。
オスのトラは、自分の子どもではない幼いトラを殺すことがあります。
小さな島の中で複数のトラが暮らしているなら、子どもを安全に守るため、母親同士が一時的に協力するメリットがあったのかもしれません。
また、ゴマとジュギニには血縁関係がある可能性も指摘されています。
もし2頭が親子や近い血縁関係にあるなら、子どもの世話を共有することは、完全に見知らぬ相手を助けるよりも起こりやすかった可能性があります。
ただし、本当の理由はまだ分かっていません。
今回の映像が示しているのは、トラの行動が私たちの想像よりも柔軟かもしれない、ということです。
ライオンのメスは「クレイシュ」と呼ばれる共同保育の集団を作り、互いの子どもを守ることがあります。
一方、トラはそうした社会的な子育てをする動物ではないと見なされてきました。
しかし今回、野生のトラでも、状況によっては母親同士が協力し、互いの子どもを見守る可能性があることが映像として示されたのです。
もちろん、これだけで「トラは社会的な動物だった」と言い切ることはできません。
それでも、孤独な動物とされてきたトラにも、環境や血縁、危険の度合いに応じて、子育ての形を変える余地があるのかもしれません。
地球上でもっとも有名な動物の1つであるトラでさえ、まだ私たちの知らない一面を隠しています。
孤高の王者は、ただ孤独に生きているだけではありませんでした。
必要なときには、別の母親の子どもを見守る「子守り役」にもなれるのです。



















































