「見た目を気にする心」と孤独の関係はあいまいだった

女性の自己客体化は、もともと人とのやりとりの中に組み込まれた心の働きです。
それにもかかわらず、自己客体化が人間関係にどんな結果をもたらすのかを調べた研究は、ほとんどありませんでした。
一方で、孤独もまた、人と人とのあいだで起こりやすい気持ちです。
過去には自己客体化と孤独を結びつけた研究もありましたが、その説明は本人の心の中だけで完結する話として語られてきました。
そこで今回の研究は、「人とのやりとり」という目線から、自己客体化と孤独の関係をとらえ直そうとしました。
注目したのは、相手が女性のときと男性のときに働く、2つの心の動きです。
1つは、女性とやりとりするときの「同性間競争」、つまり同性と張り合おうとする傾向です。
もう1つは、男性とやりとりするときの「恋愛の解釈バイアス」、つまり相手の言動を恋愛がらみの意味に受け取りやすい、いわば「恋の深読み」の傾向です。
研究チームは、この2つが、見た目を気にする気持ちと孤独を結ぶ「つなぎ役」になっているのかを確かめようとしました。
調べ方は2通りで、1つは女子大学生に7日間の日記をつけてもらう調査、もう1つは実験です。
はたして、つなぎ役になっていたのは、同性との関係と異性との関係のどちらだったのでしょうか。





















