孤独を深めていたのは「同性」と「異性」、どちらとの関係か?

まず日記調査では、女子大学生に7日間にわたって、日ごとの気持ちを答えてもらいました。
その結果、自分を見た目で評価する気持ちがとくに強かった日には、同性と張り合う傾向が強まり、それを通してその日の孤独感も高まっていました。
この結びつきは、もともとの見た目を気にしやすい性格、自分の魅力をどう感じているか、社会的望ましさ(自分がよく見えるように答えてしまう傾向)、恋人の有無などを差し引いても見られました。
つまり「もともと見た目を気にするタイプだから孤独」という話だけではなく、見た目を気にする気持ちが強い日ほど、同性との張り合いを通して孤独になりやすかったのです。
続く実験では、女性の一部に、自分を見た目で評価する気持ちが強くなるような働きかけを行いました。
すると、その女性たちは同性と張り合う傾向が強く、孤独感も高まっていました。
こちらも、自分の魅力の感じ方、社会的望ましさ、恋人との関係への満足度、恋人の有無などを差し引いたうえでの結果です。
では、もう1つの「恋の深読み」はどうだったのでしょうか。
2つの研究のどちらでも、自分を見た目で評価する気持ちが強いと、恋の深読みが強まることは確かめられました。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(女性の嫉妬心が強まる「恋のライバルの顔」が明らかに)
ただし、恋の深読みから、孤独が減ることは予測できませんでした。
今回、見た目を気にする気持ちと孤独を結ぶ道すじとして浮かび上がったのは、同性との張り合いのほうだったのです。
研究チームは、この成果が自己客体化の「人間関係への影響」を探るものであり、女性の孤独を減らす取り組みに方向性を示すとしています。
見た目の悩みは、つい鏡と自分とのあいだだけの問題だと思われがちです。
けれど、そのまなざしが周りの同性へと向かい、人との距離を少しずつ広げている場合もあるのかもしれません。
鏡を見る回数が増えてきたなと感じたら、たまには鏡ではなく友だちの顔を見て笑ってみるのもよさそうです。





















