怒りにはメリットがある?
研究は、怒りを表現することが個人の力とコントロールを高め、さらには交渉や対立関係において、良い助けとなることもあると報告しています。
「喧嘩するほど仲がいい」とか「喧嘩の後に親友になる」のもこれに含まれるかもしれませんね。
しかし、そのようなメリットが得られるのは、怒りの表現が「建設的である」場合だけです。
加えて、怒りには身体的なメリットもあります。
アスリートに関する小規模な研究では、幸せまたは中立であった参加者に比べて、怒っている参加者の方が身体的パフォーマンスが大幅に高かったようです。
また他の研究によると、怒りによって「短期間だけ」創造力を高めることがあるようです。
これらの研究からすると、怒りを感じた場合は「適切な仕方で表現する」ことが望ましいようです。人を傷つける目的で怒ることは、決して許されないことです。それは他人にも自分にも、有害な影響を与えます。