肉の腐敗ガスがバーコードを作る
電子鼻バーコードには20本のバーがあり、これらが鼻の受容体として機能するとのこと。
各バーには異なる染料が装填されており、ガスの種類や濃度に応じて色に複雑な変化が生じるようになっています。
そのため肉の状態を細部にまで示すカラフルなバーコードが自然とできるのです。これは、いわば「においの指紋」とも言えるでしょう。
例えば、バーコード紙の一本目のバーには、弱酸性の黄色の色素が含まれています。これは肉の腐敗によって生成される窒素含有化合物に反応して、青色へと変化します。
色の強さは化合物の濃度によって異なるため、青色の濃度が1つの判断基準になるのです。
このような濃度の異なるバーが20本もあるため、肉の状態を正確に表現したバーコードが出来上がるのですね。