電子鼻バーコードリーダーは98.5%の精度で、肉の鮮度を判断できる
そして哺乳類では受容体の信号を脳が分析するように、人工知能を搭載したバーコードリーダーが、バーコードの色から肉の鮮度を予測します。
人工知能にはあらかじめ色と鮮度の関係を学習させており、大規模なライブラリから素早く鮮度を測定できるとのこと。
このバーコードリーダーはスマートフォンアプリとして、携帯機器にインストールできます。そのためバーコード紙があるなら、30秒ほどでどこでも鮮度を計測可能。
結果は鮮度ゲージと共に、国際基準に基づいて「新鮮」「鮮度が低い」「腐敗している」の3つに分類されます。
実際、市販のパッケージに入った鶏肉、魚、牛肉のサンプルを熟成させてテストしたところ、研究チームは98.5%の精度で肉の鮮度を予測できました。
チェン氏によると、「電子鼻バーコードは、肉の鮮度を消費者へ保証するものとなります。これにより消費者はお金を節約でき、環境保護にも役立つでしょう」とのこと。
食品の鮮度をリアルタイムで監視する「電子鼻システム」は現在特許出願中です。今後、研究チームは企業と連携して、他の生鮮食品への適用を目指します。