画像
Credit: canva
psychology

「人を許す習慣」が日々の幸福度を高めると判明

2026.03.11 07:00:54 Wednesday

日々の人付き合いの中で、誰かにイラッとしたり、恨みを抱いたりすることはあるでしょう。

しかし米ハーバード大学(Harvard University)の最近研究によると、そうした感情を長く抱え続けるよりも、「人を許す習慣」を持つ人のほうが、日々の幸福度が高くなる可能性があることがわかりました。

研究チームは、世界23カ国・20万人以上という大規模データを分析し、「他人を許す傾向」と「その後の幸福度」の関係を調査。

その結果、人を許す習慣を持つ人は、1年後の心理的・社会的な幸福度がわずかに高くなる傾向があることが確認されたのです。

研究の詳細は2026年1月21日付で学術誌『npj Mental Health Research』に掲載されています。

Massive global study links the habit of forgiving others to better overall well-being https://www.psypost.org/massive-global-study-links-the-habit-of-forgiving-others-to-better-overall-well-being/
Longitudinal associations of dispositional forgivingness with multidimensional well-being: a two-wave outcome-wide analysis in the Global Flourishing Study https://doi.org/10.1038/s44184-026-00187-5

怒り・恨みを抱え続けると、人はどうなる?

人間関係で傷つく経験は、誰にでもあります。

こうした出来事が起きると、人は「不公平だ」「納得できない」と感じ、怒りや恨みを抱きやすくなります。

そしてこれらの感情を長く抱え続けることは、精神的な健康にとって良くないと考えられています。

一方で心理学者たちは、「許し」を適応的な対処戦略(adaptive coping strategy)と呼びます。

これは、ストレスや傷ついた経験を処理する健康的な方法の1つと考えられているからです。

たとえば、誰かを一度許しただけでも、気持ちが軽くなったり、気分が良くなったりすることがあります。

しかし研究者たちが注目したのは、単発の行動ではなく、「人を許す傾向」そのものでした。

心理学ではこれを「気質的な許し(dispositional forgivingness)」と呼びます。

つまり、人生のさまざまな場面で、人を比較的許しやすい性格や習慣のことです。

研究者たちは、この性格的な傾向が長期的な幸福と関係しているのかを調べました。

次ページ世界20万人以上のデータから見えた「許しの効果」

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

スマホ用品

心理学のニュースpsychology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!