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history archeology

天才数学者・アルキメデスの「失われた写本ページ」が見つかる

2026.03.10 12:00:35 Tuesday

古代ギリシアの天才数学者、アルキメデス(前287年?〜前212年)。

彼の研究の多くは「写本」として伝えられたため、長い歴史の中で失われた部分も少なくありません。

そんな中、アルキメデスの重要な写本の一部とみられる「失われたページ」が、フランスの美術館で確認されたと報告されました。

それは古代科学史の中でも特に有名な写本「アルキメデス・パリンプセスト」に含まれていたページでした。

フランス国立科学研究センター(CNRS)の研究者たちは、このページに残された古代の文字を読み解くことで、2000年以上前の数学研究の内容をさらに詳しく知ることができる可能性があると期待しています。

Lost page of the Archimedes Palimpsest identified in Blois, central France https://www.cnrs.fr/en/press/lost-page-archimedes-palimpsest-identified-blois-central-france

中世に「書き消された」アルキメデスの写本

今回見つかったページは、「アルキメデス・パリンプセスト」と呼ばれる写本の一部です。

この写本は10世紀ごろに作られたギリシア語の文書で、古代ギリシアの数学者アルキメデスの複数の著作を写したものです。

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アルキメデス・パリンプセスト/ Credit: ja.wikipedia

しかし中世になると、羊皮紙は非常に高価な材料だったため、古い文字を削り取って別の文章を書くという「再利用」が行われることがありました。

アルキメデス・パリンプセストもその一例で、元の数学書の文字の上に、祈祷文などの宗教文書が書き込まれてしまいました。

その結果、アルキメデスの文章は長いあいだ読めない状態になっていたのです。

この写本はエルサレムやコンスタンティノープルを経て保存され、1906年にはデンマークの文献学者ヨハン・ルードヴィ・ハイベルクによって写真撮影が行われました。

その写真は後の研究の重要な資料となりましたが、その後写本は複数の所有者を転々とすることになります。

その過程で、写真に記録されていたページのうち3枚が行方不明になり、長い間「失われたページ」と考えられていました。

次ページフランスの美術館で見つかった「123ページ」

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