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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
psychology

シングルでも幸福度が高い人の心理特徴とは

2026.08.14 06:30:47 Friday

恋人や配偶者がいないと、「寂しくないの?」「早くいい人を見つけたほうがいい」と言われることがあります。

私たちはどこかで「パートナーがいることが幸福な状態」「シングルでいることはそこへ至るまでの待ち時間」のように考えがちです。

しかし、同じシングルでも、その生活に高い満足感を感じている人もいます。

では、両者を分けているのは何なのでしょうか。

新たな研究は、その違いの1つとして「シングルであることを、自分を成長させる機会だと考えられるか」という心理的特徴に注目しています。

カナダ・サイモンフレーザー大学(SFU)の研究では、シングル生活に自己成長の可能性を感じている人ほど、シングルでいることへの恐怖が少なく、シングル生活や人生全体への満足度も高い傾向が示されました。

研究の詳細は、2026年8月6日付で学術誌『Personality and Social Psychology Bulletin』に掲載されています。

The Perks of Being Single When Everyone Else Can’t Wait https://www.psychologytoday.com/us/blog/modern-minds/202608/the-perks-of-being-single-when-everyone-else-cant-wait New research finds that singlehood can be a valuable opportunity for personal growth https://www.eurekalert.org/news-releases/1138406
Riding Solo: The Associations Between Singlehood Self-Expansion Potential, Self-Expansion Experiences, and Singlehood Outcomes https://doi.org/10.1177/01461672261462978

幸せなシングルは「恋人がいない状態」を欠乏だと考えにくい

今回の研究の背景にあるのが「自己拡張理論(self-expansion theory)」です。

この理論では、人には新しい知識や経験、視点を取り込み、自分自身の世界を広げていこうとする欲求があると考えます。

たとえば、新しい恋人ができると、それまで知らなかった趣味を知ったり、異なる価値観に触れたり、行ったことのない場所へ出かけたりする機会が増えます。

恋愛によって「自分の世界が広がった」と感じるのは、こうした自己拡張が起きるためです。

これまで、この自己拡張は主に恋愛関係の中で研究されてきました。

しかし研究チームは、ここで1つの疑問を持ちました。

「自分を成長させるために、本当に恋人は必要なのでしょうか」

友人や家族との交流、新しい趣味、旅行、仕事、あるいは一人で過ごす時間からでも、同じように自分の世界を広げることはできるはずです。

そこで研究者たちは、シングルの人々に「シングルでいることには、自分を人間として成長させる可能性がある」といった考えにどの程度同意するかを尋ね、その後の日常行動を調べました。

すると、シングル生活を「成長の機会」だと考えている人ほど、新しいスキルを学ぶ、チームスポーツに参加する、友人と食事に出かけるといった、新しく自己拡張的な活動を多く行っていました。

さらに、こうした人々はシングルでいることへの恐怖が少なく、現在のシングル生活への満足度が高いだけでなく、人生全体の満足度や幸福感も高い傾向にありました。

また、自分で人生を選んでいるという「自主性」、何かをうまくできるという「有能感」、他者との「つながり」も強く感じていました。

つまり、幸福なシングルに見られた特徴は「恋人なんて必要ない」と考えていることではありません。

むしろ重要なのは、「恋人がいない今でも、自分の人生には新しい経験や成長の機会がある」と捉えられていることだったのです。

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