4億年もの間、姿形がまったく変わっていない!
こうしてコリンボサトン・エクレクティコスは”世界最古のペニスを持つ化石”として有名になりました。
しかし研究チームはこれと別に、本種の姿が今日も生きている貝虫とほぼ何も変わっていないことにさらなる驚きを覚えています。
シヴェター氏は「この化石が4億年以上も前のものであるにも関わらず、現代の近縁種と驚くほど似ている」と話しています。
つまり、貝虫たちは「これ以上の進化は必要ない、私たちはこれで完成しているのだ」と言わんばかりに、進化の中で変わらないことを選んでいたのです。
研究者らはまだ、生物の生殖器官がいつ誕生したのか、その正確な時期を特定できていません。
これまでの見解によると、多細胞生物の進化が花開き、有性生殖のために必要な細胞や組織が発達したと見られる約6億年前のエディアカラ紀に、ペニスのような高度な器官が出現したのではないかと見られています。
今後の調査で、貝虫よりも古いペニスが見つかるかもしれません。