スマホとの付き合い方は難しい
気がつけばスマホをいじっている、という人も多いと思いますが、人は1日平均でどれくらいの時間スマホを使用しているのでしょうか。
2024年4月にシチズン時計株式会社が全国のビジネスパーソンを対象に行ったインターネット調査によると、仕事、プライベート問わず1日にスマホを使用する平均時間は「2時間」が26.0%と最も多い結果でした。
単純計算で年間730時間、ほぼ丸1カ月をスマホに費やしていることになります。
さらに、53.6%と過半数が「3時間以上」、20〜40代では約20%が「5時間以上」と回答しており、スマホがいかに生活に浸透しているかがわかります。
ちなみに、ご自身のスマホ使用時間が気になった方は、iPhoneの「スクリーンタイム」やAndroidの「Digital Wellbeing」といった機能を使って確認してみると面白いかもしれません。
スマホは便利である一方、なんでも情報が集約されているため、ソーシャルメディアの投稿やニュース、株価、知り合いからの連絡など、スマホを気にしすぎるあまり仕事や勉強に集中できないといった悩みの種にもなります。
スマホ依存症は社会問題になっており、スマホの誘惑に打ち勝つべく、スマホを使用しない時間が長いほど魚が育つアプリ(「スマホをやめれば魚が育つ」)が登場したり、多くのメディアで対策方法が取り上げられたりしています。
また、TIME誌が2015年に取り上げたアメリカ・マイクロソフト社(Microsoft Corporation)の調査では、現代人の集中力は8 秒で、金魚の9秒よりも短くなっており、これはデジタル化が進むライフスタイルが脳に影響を与えているためとしています。
8秒という結果には賛否あるでしょうが、人間が机に向かって集中できる時間は15分程度ともいわれており、いずれにせよ人間の集中力は決して長くは持たないといえます。
誰でも、仕事や勉強中に集中力が途切れてついつい手元のスマホを使ってしまったなんて経験があると思います。
そんな我々にとって朗報かもしれない実験結果が南イリノイ大学の研究チームにより発表されました。